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Case Study 症状別事例

2026.07.06

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の違いは?腰痛の専門家がわかりやすく解説

執筆児玉 紗椰(アスレティックトレーナー)

高齢者への運動指導と学生アスリートのリハビリ現場で活躍。運動経験の少ない方や苦手な方が無理なく自分のペースで運動できるように、温かい指導を行う。

腰椎椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症もよく耳にする腰痛の病気ですが何が違うのでしょうか?

ヘルニアと狭窄症の違いを理解することは、腰痛の改善にとって非常に大切です。

ヘルニアの人に狭窄症のリハビリを行なっても改善は期待できないので、自分の腰痛がヘルニアに近いものか?それとも狭窄症に近いのか?を把握して適切なリハビリを受けるようにしましょう。

それでは、それぞれどのような症状の特徴があるのか比較していきます。

椎間板ヘルニアとは

背骨には椎間板というクッションの役割を持つ軟部組織があります。

椎間板は中心にあるゼリー状の「髄核」とそれを囲む丈夫な外側の組織「繊維輪」でできていて、その髄核が繊維輪を突き破り神経を圧迫することで痛みや痺れを引き起こします。

椎間板ヘルニアの主な症状と特徴

飛び出した椎間板が神経を圧迫することで起こる痺れや痛み、筋力低下が主な症状です。

痺れや痛みが出る場所は様々でお尻から太もも、ふくらはぎから足先にかけて出現し、圧迫される神経によって筋力低下する筋肉も変わってきます。

さらに症状が進行すると排泄障害や便意異常などの重篤な症状も起こることもあります。

椎間板ヘルニアになる原因

椎間板ヘルニアになる原因は様々なものがありますが

  • 座る時間が長い
  • 腹圧の低下
  • ハムストリングスや臀筋の硬さ
  • 喫煙
  • 肥満

などが挙げられます。

これらの原因を取り除くことが腰痛の軽減につながります。

椎間板ヘルニアの症状や原因について詳しく知りたい方はこちらにまとめています。

脊柱管狭窄症とは

背骨の真ん中には、神経の通り道になっている空洞があり、それを“脊柱管”と言います。

脊柱管には脊髄という脳からの指令を身体に伝える非常に重要な神経が通っており、外部からの衝撃や日常生活動作による負担などから神経を守ってくれます。

主に加齢による変性や脊柱管の靱帯が硬くなってしまうことで脊柱管が狭くなり、狭くなった脊柱管が、中を通っている脊髄を圧迫してしまい痛みや痺れが出る病気を脊柱管狭窄症と言います。

主な症状と特徴

主な症状として痛みや痺れ、筋力低下があります。

これは椎間板ヘルニアと同じで、痛みや痺れが出る場所は様々でお尻にでる人もいれば、足先に痛みや痺れが出る人もいます。

筋力低下が起こる筋肉も圧迫される神経によって変わってきます。

それらの症状に加えて脊柱管狭窄症は”間欠性跛行”という症状があります。

間欠性跛行とは、歩き始めると足に痛みや痺れが出現し、休むと楽になり、また歩き出すと再び痛みや痺れが出現するという症状です。

例えば、20分ほど歩くと腰や足に痛みや痺れが出てしまうが、少し座って休むと治り、また歩けるようになります。

このような症状に心当たりがある場合は、脊柱管狭窄症が疑われます。

痛みが出た時は、休憩を取る以外にも前屈みになると症状が和らぐことがあります。

脊柱管狭窄症になる原因

脊柱管狭窄症になる原因も様々なものがありますが、

  • 加齢による骨の変形
  • 靭帯の硬化
  • 椎間板ヘルニア

などが挙げられます。

中には、生まれつき脊柱管が狭い先天性脊柱管狭窄症や、腫瘍によって神経が圧迫され脊柱管が狭くなってしまうケースも稀ですが原因として起こることもあります。

脊柱管狭窄症の症状や原因について詳しく知りたい方はこちら

椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の違いまとめ

椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症はどちらも神経を圧迫して腰痛や下肢への痛みや痺れを引き起こす疾患ですが原因や症状には特徴があります。

・発症しやすい年齢
椎間板ヘルニア:比較的若い世代に多い
脊柱管狭窄症:中高年の方に多い

・症状
椎間板ヘルニア:背中が丸まると痛い
脊柱管狭窄症:腰が反ると痛い、間欠性跛行

・原因
椎間板ヘルニア:長時間の座位、腹圧の低下、ハムストリングスや臀筋の硬さなど
脊柱管狭窄症:加齢による骨の変形や靭帯の硬化

自分の腰痛の特徴を把握しましょう

椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症は痛みや痺れなど似た症状も発生しやすいですが、発症しやすい年齢や原因、症状には違いもあります。

自分の症状に合わせたリハビリを受けないと症状の改善は期待できないので、まずは自分がどのタイプの腰痛であるかを把握することが大切です。

この記事ではヘルニアと狭窄症の特徴を紹介しましたが、最終的な判断にはMRI検査と医師の診断によって必要です。

現在腰の痛みや足の痺れなどの症状がある場合、まずは医師・専門家に相談し自分の症状の程度や体の状態を正しく診断してもらいましょう。

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