2024.04.22
テニス肘
テニス肘
執筆大澤 亮(理学療法士)
有名なスポーツ整形外科で主に手術直後のリハビリを担当。病院で培った臨床技術を活かし、ジュニアアスリートから高齢者の運動愛好家まで幅広い年代のリハビリを得意とする。自身のスポーツ歴は野球、バスケ、カヌー。
若い方から高齢者まで幅広い年代に好まれるテニスですが、同時に多くの人がテニスによる肘の痛みに悩まれています。
その中でもテニス肘と呼ばれる肘の痛みをがある方が多くおられます。
このページでは神戸三宮で活動する理学療法士が、テニス肘による痛みに悩まれている方に向けて、テニス肘に関するこのようなお悩みを解決するための情報を紹介しています。
記事の内容
- テニス肘について詳しく知りたい
- テニス肘の治し方を知りたい
- テニス肘の予防法を知りたい
テニスをされる方や家事などで手をよく使う方で
- 病院でテニス肘と診断され、薬を処方されたが痛みが取れない。
- ドアノブを回すと痛みがでる。
- 安静にすると痛みは一時的に引くが何度も繰り返す。
このような悩みを持たれている方が多く相談に来られます。
これらはテニス肘と呼ばれる上腕骨外側上顆炎の方によく見られる症状です。
この記事をご覧いただき、テニス肘についての理解を深め、少しでもご自身の症状改善・予防にお役立てください。
テニス肘のリハビリ体験談
30代女性Sさん
5年前からテニス後の右肘痛に悩まれていたSさん。テニスをする度に右肘に1週間も残る痛みが出るようになり、テニスができなくなりました。1年ほど休んでから再開してみるも、変わらず肘に痛みが出てしまう。『以前のように痛みなくテニスを楽しみたい』という相談で当店にて運動療法を開始。前腕の筋力低下をはじめ、肘や手首に頼りすぎていたスイングフォームを改善し、より体幹と下半身を使ってラケットを振れるように練習。2ヶ月ほど経過した頃には、週に2回テニスをしてもほとんど痛みが出なくなるまで改善しました。
体験談を詳しく読む
テニス肘とは
テニス肘は、肘の外側に痛みや炎症が生じる状態を指します。
医学的には「上腕骨外側上顆炎」と呼ばれます。
肘の外側につく短橈側手根伸筋の起始部の炎症が原因とされています。
30代~50代の方に多く発症する特徴があります。
一般的に、テニスや他のラケットスポーツで頻繁に発症することが多いため、「テニス肘」という名前がついています。
実際にはテニスプレイヤーだけでなく、他のスポーツや日常生活でも発症することがあります。
テニス肘の症状
テニス肘でよくみられる症状は
- 肘の外側の痛み・圧痛
- 腫れ
- 炎症
このような症状が多く見られます。
肘の外側の痛み・圧痛
肘のこの位置に押さえた時の痛みや片手で物を持った時、ねじるような動作をしたときに痛みを感じることがあります。
腫れ
腫れは炎症初期に肘全体が腫れているような感覚になります。
炎症
テニス後や腕を多く使った直後などに肘の周囲が熱くなったりすることがあります。
テニス肘の原因
これらは腕の過度の使用や過負荷によって腱付着部の炎症、変性、微小断裂によるものだと考えられています。
このような微小な炎症を繰り返すことで組織が硬くなり、動きにくくなることで症状が現れます。
具体的な原因を紹介します。
オーバーユース
ラケットを振るなどの手や腕の動作が、繰り返し行われることで、外側の肘の組織に微小な損傷が生じます。
それによって炎症を引き起こします。
特に前腕の回内、手関節の背屈の動作による影響が大きいと考えられています。
不良なフォームや体の使い方
ラケットスポーツでの不良なフォームが、負荷を肘に集中させる原因となります。
また、日常生活でも過度に手首を使う癖がある場合に肘への負担は大きくなります。
器具の不適切な選択
テニスのラケットや使用している道具が重すぎる場合に肘への負担が大きくなってしまいます。
これらの要因によって、テニス肘が発生する可能性が高まります。
テニス肘の治療・予防
テニス肘の治療では基本的に保存療法が選択されます。
テニスや日常動作で炎症を起こしている場合炎症を抑えることが優先されます。
炎症が治まれば徐々にストレッチや筋力トレーニングを行います。
テニス動作での繰り返す前腕の回内動作や背屈動作に耐えることのできる筋力が必要になります。
テニス肘の治療や予防に有効な運動を紹介します。
前腕伸筋群ストレッチ
- 四つ這いになり手の甲を地面について指先を自分の方向に向ける
- お尻を落とし前腕を伸ばす
大胸筋ストレッチ
- 壁や柱の横に立ち肩関節90度の位置で手を置く
- 胸を開くようにストレッチをする
ダンベル回内外
- 親指を上に向けてダンベルを持つ
- 親指が内外に向くように前腕を回す
手首屈曲伸展
- 台の上に肘を置き手の甲を上向きにダンベルを持つ
- ダンベルを上下に動かす
- 手のひらウィ上に向けて上下に動かす
胸椎ローテーション
- 四つ這いになり片腕を頭の後ろに置く
- 肘が天井に向くように体を大きく開くように動かす
これらの運動をすることで再発の予防、疼痛の軽減することができます。
しかし、運動する際には痛みなどに注意をし、悪化しないようにしてください。
テニス肘まとめ
テニス肘とは、繰り返す微細損傷によって肘に痛みが出る怪我です。
テニス肘の症状
- 圧痛
- 動作時の痛み
- 炎症
テニス肘の原因
- 積み重なる負荷
- 手首の過度の使用
- 不良フォーム
テニス肘の治療
- 前腕の強化
- 前腕の柔軟性
- 動きの改善
テニス肘の予防
- フォーム修正
- 運動前のウォーミングアップ
- 生活動作の見直し
神戸三宮でテニス肘の治療をお探しなら
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各三宮駅から徒歩5分というアクセスの良い場所で、海外の理学療法を用いた最新治療を受けていただけます。
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- 痛みを一時的に軽減するのではなく、根本治療を目指したい
Lifelongにはこのような理由で多くの方にご利用いただいています。
テニス肘の治療を行なっている他の病院や治療院と比較して、当店にしかない長所をご紹介します。
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Lifelongにはヨーロッパで理学療法を学び、国内外のプロスポーツや東京オリンピックで活躍したトレーナーや、有名スポーツ整形外科でリハビリを学んだ実績のあるトレーナーが所属しています。
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Lifelongでは自分が信頼できるトレーナーを自分で選ぶことができる点が喜ばれています。
根本治療が前提の治療方針
治療で痛みを改善するのは当然ですが、痛みの根本的な原因を治療することが大切です。
身体の痛みは、痛みのある部位だけが原因とは限りません。
例えばテニス肘の場合は、筋力を強化し、負担がかからない動き方を習得することで、再発予防まで取り組みます。
怪我を治療しても再発予防まで徹底しないことには、再び肘を痛めてしまう可能性があります。
Lifelongの治療方針は痛みの改善だけでなく、怪我の原因を根本から改善することです。
痛みが出るたびに治療を受けるのではなく、痛くなる原因を改善して痛みが再発しない身体を目指しましょう。
最先端治療
Lifelongでは欧米で使用されている最先端治療を行なっています。海外の医学論文によって効果が実証された治療を行うことで、正しく効果的に怪我を治すことができます。
自分の身体に合ったリハビリ
Lifelongでは”この怪我にはこのリハビリ”というように決まったメニューはありません。一人一人の身体をしっかり確認し、身体と症状に合わせたリハビリをオーダーメイドで作成します。
再発予防までサポート
痛みを取るだけでなく、再発予防までしっかりお手伝いします。自宅で手軽に行える予防エクササイズをお教えしますので、運動を継続することで痛みの再発を防ぐことができます。
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Lifelongのサービス
テニス肘に悩まれている方には、身体の根本から原因を改善する運動療法がおすすめです。
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