2024.06.19
後十字靭帯損傷
後十字靭帯損傷損傷
執筆大澤 亮(理学療法士)
有名なスポーツ整形外科で主に手術直後のリハビリを担当。病院で培った臨床技術を活かし、ジュニアアスリートから高齢者の運動愛好家まで幅広い年代のリハビリを得意とする。自身のスポーツ歴は野球、バスケ、カヌー。
膝関節には大きく分けて4つの重要な靭帯があります。
よく耳にする前十字靭帯と似た後十字靭帯というものがあります。
このページでは神戸三宮で活動する理学療法士が、後十字靭帯損傷に悩まれている方に向けて、後十字靭帯損傷に関するお悩みを解決するための情報を紹介しています。
前十字靭帯損傷について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
記事の内容
- 後十字靭帯損傷について詳しく知りたい
- 後十字靭帯損傷の治療について詳しく知りたい
膝関節の靭帯には大きく分けて4つの重要な靭帯は
- 前十字靭帯
- 後十字靭帯
- 内側側副靭帯
- 外側側副靭帯
これらの4つの靭帯が存在します。
この中で今回は後十字靭帯の損傷について詳しく紹介していきます。
後十字靭帯とは
後十字靭帯とは膝関節を支える4つの靭帯のうちの一つの靭帯です。
後十字靭帯の役割は主に前からの力を止める役割があります。
つまり膝関節が後ろに移動することを止める靭帯になります。
後十字靭帯損傷とは
皆さんがよく耳にすることがある前十字靭帯損傷に比べるとあまり聞きなれないかもしれません。
実際、前十字靭帯に比べると、約1/7程度の発生頻度だと言われています。
後十字靭帯損傷とは大きな力が外部から加わるなどして後十字靭帯が断裂したり、緩んだ状態を指します。
このように前方から後方に大きな力が加わることで受傷します。
受傷機転として多いのは
- コリジョンスポーツ
- 交通事故
- 転倒
これらの原因が多く見られます。
コリジョンスポーツとはラグビーやアメフトなどの選手同士の接触の多いスポーツで前方から膝関節に衝撃が加わることで受傷します。
交通事故や転倒時は自動車や地面に膝を強打した際に受傷することが多いです。
後十字靭帯が損傷されると膝を安定させる役割が機能しなくなります。
後十字靭帯を損傷すると、関節がこすれて、軟骨が摩耗し、痛みが出る可能性があります。
後十字靭帯損傷の症状
後十字靭帯損傷では前十字靭帯損傷のような特徴的な症状はあまりありません。
前十字靭帯損傷ではストップ動作、ジャンプ動作、カッティング動作などが困難になったり、動作中にガクッと膝崩れをするなどの症状が見られます。
後十字靭帯損傷は主に大きな衝撃があることで受傷するため、受傷早期では強く腫れたり、強い痛みを伴うことがあります。
後十字靭帯損傷ではそのような特徴的な症状はなく、激しく動いた後に腫れ、痛み等を繰り返します。
日常生活では、長く座っているとうずくような痛みが出ることがあります。
また、靭帯を損傷すると膝関節の安定性が低下し、関節軟骨や、半月板を損傷する可能性が高くなります。
後十字靭帯損傷の治療
後十字靭帯損傷の治療では大きく分けて保存療法と手術療法に分かれます。
これらは靭帯の損傷の程度、膝関節の不安定性の程度によって選択されます。
保存療法
最初に選択される治療法は保存療法です。
保存療法では膝関節周囲の筋力強化を行い膝関節の安定性を高めます。
保存療法によって膝関節の安定性を高めることができれば手術をせずに日常生活やスポーツ活動を再開することも可能です。
手術療法
手術療法が選択される基準としては前方から膝関節を押さえた時に10㎜以上膝が動くの不安定性が見られる場合には保存療法だけでは不十分で手術療法が選択されます。
手術療法では切れてしまった靭帯の代わりにハムストリングスなどの腱を用いて再建する手術が行われます。
手術をすればそれで治るというわけではなく、手術後には必ずリハビリが必要となります。
手術後のスポーツ復帰までは約8ヶ月程度かかるとされています。
術後のリハビリでは再断裂や再建靭帯の緩みに気を付けながら進めます。
後十字靭帯損傷後のリハビリ
後十字靭帯損傷後のリハビリでは保存療法、手術療法どちらを選択しても膝関節の機能向上は重要になります。
膝関節の機能向上とは筋力強化や動作の修正を行い膝関節の安定性の向上、膝関節の負担の軽減が重要になります。
PCL損傷後に重要なリハビリ
伸展可動域の獲得
制限内の屈曲可動域の獲得
ヒールスライド
- 足にチューブをかけて膝を曲げる
※医師の指示のもと制限される可動域は守る
膝関節の筋力強化
レッグエクステンション
- ベンチに座り、足にチューブを巻く
- 膝を曲げた状態から膝を最終域まで伸ばす
レッグカール
- うつ伏せに寝転び足首にチューブを巻く
- 踵をお尻に近づけるように膝を曲げる
動作中の膝関節の動きの修正
スクワット
- 肩幅かそれより少し広く足を広げる
- お尻を後ろに突き出すように下に下がる
- 足の裏で地面を踏むように上に上がる
フォワードランジ
- 足をそろえて立つ
- 片足を前方に出す
- 膝関節股関節が90°程度になるように曲げる
後十字靭帯損傷まとめ
後十字靭帯損傷とは、外部からの大きな力によって靭帯が損傷する怪我です。
後十字靭帯損傷の症状
- 長時間の座った姿勢での膝の痛み
- 運動後の膝の痛み、腫れ
後十字靭帯損傷の原因
- 外部からの大きな衝撃
- 転倒
後十字靭帯損傷の治療
- 膝関節周囲の筋力トレーニング
- 膝関節の安定性強化
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治療で痛みを改善するのは当然ですが、痛みの根本的な原因を治療することが大切です。
身体の痛みは、痛みのある部位だけが原因とは限りません。
例えば後十字靭帯損傷の場合は、筋力を強化し、負担がかからない動き方を習得することで、再発予防まで取り組みます。
怪我を治療しても再発予防まで徹底しないことには、再び靱帯を痛めてしまう可能性があります。
Lifelongの治療方針は痛みの改善だけでなく、怪我の原因を根本から改善することです。
痛みが出るたびに治療を受けるのではなく、痛くなる原因を改善して痛みが再発しない身体を目指しましょう。
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