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Case Study 症状別事例

2024.03.05

四十肩・五十肩

四十肩・五十肩

執筆大澤 亮(理学療法士)

有名なスポーツ整形外科で主に手術直後のリハビリを担当。病院で培った臨床技術を活かし、ジュニアアスリートから高齢者の運動愛好家まで幅広い年代のリハビリを得意とする。自身のスポーツ歴は野球、バスケ、カヌー。

肩が痛くて手を高く上げられない、背中に手が回せない、肩を動かそうとしても硬くて大きく動かせない。

このような症状でも四十肩だからしょうがないと思っている方も多いと思います。

このページでは神戸三宮で活動する理学療法士が、四十肩に関するこのようなお悩みを解決するための情報を紹介しています。

記事の内容
  1. 四十肩に関する最新情報を知りたい
  2. 四十肩を治す方法を知りたい

病院に通っても痛み止めを処方されるだけでなかなか改善しないという方がよく相談に来られます。

しかし、痛み止めでは一時的に痛みは治まっても根本的な改善は見込めません。

四十肩では正しく肩関節や脊椎を運動させられなければなかなか痛みの改善につながらないことが多いです。

また、一時的に痛みが治まっても繰り返す痛みや、肩の動きが改善しないこともあります。

四十肩を改善するためには症状の程度、肩の状態、動きの特徴などを把握し、適切な安静と運動を行い、正しい動きを理解しなければなりません。

この記事をご覧いただき、四十肩についての理解を深め、少しでもご自身の症状改善にお役立てください。

四十肩とは

四十肩とは、肩関節周囲炎(肩関節の周囲に炎症が生じる疾患)の一種です。

肩関節の周囲の靭帯や腱、関節包などの組織に炎症が生じることによって、痛みが出たり肩の運動が制限される拘縮といった症状が出ます。

炎症が起こり、痛みや安静による不動により関節包の拘縮が生じます。また軽微な外傷は、炎症を蔓延させ慢性化します。

この症状は、中高年者(40歳以上)に多く見られることから、「四十肩」と呼ばれていますが、年齢に関係なく発症することがあります

四十肩の症状

主な症状は痛みと運動の制限です。

痛み

  • 安静時痛

肩を動かしていないのにズキズキと肩が痛む。この症状は炎症期によく見られます。

  • 動作時痛

肩を動かすと鋭く痛みがでる。特に上に手を挙げる、背中に手を回すなどの動きで痛みが出ることが多いです。

  • 夜間痛

夜寝るときに痛みが出る。痛みで目が覚めるなどの症状です。

運動制限

痛みで手を上に挙げられない。
痛みはあまりないが固くて上になかなか手を挙げられない、硬くて背中の方向に手が回らないなどの症状が見られます。

四十肩では時期によって炎症期、拘縮期、回復期の3つに分類されます。

炎症期

炎症期は肩関節周囲炎の発症初期、炎症が出現した状態です。増悪すると夜間時や安静時にも痛みが出現します。動かした時の痛みだけでなく、肩がズキズキするなどと表現される方もいます。 動作時には強い痛みがあり、さまざまな日常生活動作で支障をきたします。無理に動かすことで炎症がひどくなることもあります

拘縮期

拘縮期は炎症が落ち着き、痛みが軽減してくる時期であり、拘縮が進行する時期です。

痛みが落ち着き、可動域制限が主な症状となります。安静時の痛みや夜間痛は落ち着いてくることが多いですが、可動域範囲以上の運動を強制されると痛みを生じます。

回復期

回復期は痛みや運動制限が次第に回復、改善していく時期です。

発症初期の炎症や痛みが改善し、拘縮が進行した後、症状が落ち着き肩関節を動かせるようになります。 主症状は拘縮期と同様に可動域制限です。リハビリや日常でたくさん肩を動かすことで肩の可動域が徐々に回復していきます。

四十肩の検査方法

四十肩は肩関節周囲炎の一つであり、肩関節の周りに炎症が生じることによって引き起こされる症状です。そのため、様々な診断名が付くことがあります。例えば上腕二頭筋長頭腱炎、肩峰下滑液包炎、肩関節腱板炎、凍結肩等炎症の部位によって様々な名前が付きます。

検査の際にどこの炎症が起こっているのか、どの方向の可動域が悪いのか、どの動きで痛みが出るのかを判断することが重要です。

画像診断

  • 肩関節のMRI検査
  • 肩関節の超音波検査

MRIでは腱板損傷の有無や四十肩以外の疾患と鑑別するために必要です。

超音波検査では肩関節周囲の炎症を確認するために必要となります。

四十肩の治療法

四十肩の治療では基本保存療法が選択されます。

保存療法

保存療法ではリハビリテーション薬物療法を併用しながら治療を進めます。

リハビリ

リハビリでは主に痛み、拘縮の改善・予防を目的に行います。

薬物療法

薬物療法では注射、抗炎症薬を用いて炎症の鎮静化や疼痛の緩和を目的に行います。

また、四十肩の治療では時期によって選択される治療が異なります。

炎症期

炎症期では炎症の鎮静化が最優先になります。この時期では日常生活などで炎症が増加するような動作をしないように生活指導を行い、薬物療法を用いて早期の炎症の鎮静化を目指します。

しかし安静にしているだけでは肩の拘縮が進み、動きが悪くなっていく恐れがあります。この時期は肩を大きく動かすことは避けて痛みの出ない範囲で肩関節や周囲の関節を動かすことが大切です。

肩甲帯挙上運動

  1. イスに座り肩甲骨を寄せるように少し胸を張ります
  2. 肩をすくめるように肩甲骨を上に挙げます

キャット&ドッグ

  1. 四つ這いになり肩甲骨を内側に寄せる
  2. 背中を丸めて高く上げる

※痛みの出ない範囲で行ってください

拘縮期

拘縮期では徐々に痛みが軽減していく時期になり拘縮が進む時期です。この時期では痛みを見ながら少しずつ運動を進め、拘縮の予防・改善が目的になります。運動後など痛みが強い時には内服も併用します。

テーブルスライド

  1. 台の上に手のひらを乗せ、身体を前に倒しながら腕を伸ばす
  2. できるだけ遠くまで手を滑らせて肩を伸ばす
回復期

回復期では疼痛はかなり軽減しているため可動域をしっかりと獲得するためにストレッチや可動域訓練を積極的に行う必要があります。

フロアエンジェル

  1. 仰向けに寝転がり膝を立てる
  2. 手のひらと肘を地面につけてまま大きく頭の上に挙げる

手術療法

リハビリをしても可動域が改善されなかったり、痛みが続く場合は手術療法が選択されることがあります。手術では非観血的肩関節受動術や鏡視下方関節包解離術などがあります。

これらは麻酔や関節鏡を用いて癒着している組織をはがす手術になります。どちらの手術を選択しても術後のリハビリが重要となり、しっかりとリハビリしなければ手術したにもかかわらずまた動かなくなってしまうこともあります。

四十肩まとめ

四十肩とは、肩の炎症によって痛みや肩の拘縮を引き起こすという怪我です。

四十肩の症状
  • 肩の動作時痛
  • 肩の安静時痛
  • 肩の夜間痛
  • 肩を動かしにくい
四十肩の原因
  • 生活動作での使い過ぎ
  • 強い衝撃を受けた際の炎症
  • 痛みによる不動
四十肩の治療
  • リハビリテーション
  • 薬物療法
  • 手術療法
四十肩の予防
  • 痛みがあるときは安静に過ごす
  • 定期的に肩を大きく動かす

 

 

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トレーナー紹介

根本治療が前提の治療方針

治療で痛みを改善するのは当然ですが、みの根本的な原因を治療することが大切です。

身体の痛みは、痛みのある部位だけが原因とは限りません。

例えば四十肩や五十肩の場合は、関節可動域を改善することはもちろん大切ですが、再び肩が固まってしまわないようにすることも重要です。

痛みや硬さを取り除くだけでなく、スムーズな関節運動を維持し続けられる筋力や姿勢の改善まで行うことで再発予防につながります。

Lifelongの治療方針は痛みの改善だけでなく、怪我の原因を根本から改善することです。

痛みが出るたびに治療を受けるのではなく、痛くなる原因を改善して痛みが再発しない身体を目指しましょう。

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