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Case Study 症状別事例

2026.05.21

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアによるトイレ問題を解説!頻尿・尿もれ・座る時の注意事項まとめ

執筆児玉 紗椰(アスレティックトレーナー)

高齢者への運動指導と学生アスリートのリハビリ現場で活躍。運動経験の少ない方や苦手な方が無理なく自分のペースで運動できるように、温かい指導を行う。

腰椎椎間板ヘルニアの人はトイレで痛みや痺れが出現することがあります。

また重症化すると排尿や排便時に異常が出るケースもあるため注意が必要です。

今回は椎間板ヘルニアとトイレ問題について、なぜ症状が出るのか、日常から気をつけるポイントを解説していきます。

なぜ腰椎椎間板ヘルニアでトイレ症状が起こるのか

腰椎椎間板ヘルニアとトイレには何の関係があるのでしょうか?

椎間板ヘルニアは腰の痛みやしびれだけでなく、排尿障害、便意異常を引き起こすことがあります。

ではなぜそのような症状が起きてしまうのでしょうか。

まずは簡単に腰椎椎間板ヘルニアについて説明します。

背骨には椎間板というクッションの役割を持つ軟部組織があります。

椎間板は中心にあるゼリー状の“髄核”とそれを囲む丈夫な外側の組織”繊維輪”でできています。

その髄核が繊維輪を突き破り神経を圧迫することで痛みや痺れを引き起こします。

多くの場合は脊髄から枝分かれしている神経根が圧迫され痛みや痺れが生じますが、重症化してしまうと馬尾神経を圧迫してしまい重篤な症状が出現します。

馬尾神経とは?トイレとの関係

それでは椎間板ヘルニアの方が影響を受けやすい馬尾神経について説明します。

馬尾神経とは

脊髄の末端である第1〜第2腰椎の高さから始まり、そこから下にかけて馬の尻尾のように束になっている神経の集まりです。

主な役割

  • 下肢の運動・感覚のコントロール
  • 排尿、排便機能(膀胱直腸機能)
  • 骨盤、会陰部の機能

このように日常生活に重要な役割を担っています。

腰椎椎間板ヘルニアが中央に突出し、強く馬尾神経を圧迫してしまうことによって様々な症状が出現します。

馬尾神経が圧迫されると起こる主な症状

馬尾神経が圧迫されてしまうと以下のような症状が起こります。

排尿障害、便意異常
  • 尿が出にくい
  • 尿意を感じない
  • 残尿感
  • 便意、便秘がわからない
感覚異常
  • 足の強い痺れ、麻痺
  • サドル麻痺と言って自転車のサドルが当たる股間、お尻、肛門周辺の感覚がない
  • 座った感覚がない
  • 入浴時お湯の温度を感じにくい

など日常生活に支障をきたすような症状があります。

痛みや痺れでトイレに座れない、行けなくなる要因

では、椎間板ヘルニアの人はどうしてトイレが使いにくくなるのでしょうか。

椎間板内圧の上昇

立っている時よりも座っている時の方が椎間板の内圧は高くなるため、痛みや痺れが出やすくなります。

前屈動作

前にかがむ動作は椎間板が後方に押し出され痛みが出やすい姿勢になります。

筋力低下

腰椎椎間板ヘルニアによって神経が圧迫され筋力低下が生じる場合があります。

圧迫される神経にもよりますが筋力低下によってトイレの座る動作や立つ動作で痛みが出る場合があります。

馬尾神経による排泄障害や便意異常

冒頭で説明した通り、馬尾神経を圧迫してしまうと排泄障害や便意異常など重篤な症状を引き起こしてしまいトイレに行くのが困難になります。

トイレでの対策

  • 和式トイレはできるだけ避け、洋式のトイレを利用するようにしましょう。

和式トイレのしゃがみ込む姿勢は椎間板への圧力が増加し腰痛の悪化につながります。

  • 長時間の利用は避け、できるだけ短い時間で利用しましょう。

長時間の着座は坐骨神経を圧迫し、痺れや痛みの原因になります。

  • 手すりが設置されているトイレを使い腰への負担を軽減しましょう。

初期症状から重篤症状まで

椎間板ヘルニアには大小様々な症状がありますが、特に重篤な症状が出た場合はすぐに医療機関に相談するようにしましょう。

腰の痛み

初期段階では腰の痛みや違和感として現れることが多いです。

前かがみになる動作や長時間同じ姿勢が続いている時などに痛みが増強したりします。

下肢の痛みや痺れ

神経が圧迫されることでお尻から太もも、ふくらはぎから足先にかけて痛みや痺れが出てきます。

いわゆる坐骨神経痛と言われる症状です。

足の筋力低下

症状が進行すると、足に力が入りにくくなります。

  • 歩きづらい
  • スリッパが脱げやすくなる
  • つまずきやすい

など日常動作にも影響が出てきます。

排泄障害、便意異常

さらに重篤になると、膀胱や直腸に関わる神経(馬尾神経)が圧迫され、

  • 尿が出に食い
  • 尿意を感じない
  • 残尿感
  • 漏れる
  • 便意、便秘がわかりにくい

この状態は早急な対応が必要になります。

すぐに病院を受診するようにしましょう。

まとめ

トイレは毎日行う動作だからこそ、日頃の使い方を少し意識するだけで腰への負担を減らすことができます。

腰痛の予防、痛みや痺れを軽減するためにも日頃の使い方から工夫してみましょう!

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