怪我からのリハビリテーション

膝を怪我したスポーツ選手の診察をする理学療法士

「元の状態に戻す」ではなく「元より良い状態に改善する」

怪我を治すためにリハビリを受けたことがある人は多いと思います。

ただ、リハビリの目的は「怪我をする前の状態に戻す」というだけでは不十分です。

リハビリで最も重要なことは2つあります。

怪我した部位を完全に治すことと、次の怪我をしないように再発リスクを全て取り除くことです。

① 怪我した部位を完全に治す

一般的な病院では怪我の種類によってリハビリの期間が決まっていて、​完全に痛みがなくなる前にリハビリの期間が終わることが多いです。

痛みが残った状態でリハビリをやめてしまうと、残った痛みは自然に消えることはなく、そのまま身体に残ります。

怪我した直後に比べると痛みは小さくなっているものの、日常生活でたまに感じる痛みをどうにかしたいという声をよく伺います。

どうすれば痛みを全く感じない状態に戻せるのでしょうか。

 

前十字靭帯のリハビリを受ける陸上選手
リハビリの目的は怪我する前の状態に完全に戻すこと

そもそも人間の身体には自然治癒能力が備わっており、軽度の怪我や病気をしてもほとんどの場合は何もしなくても治るようになっています。

リハビリや薬はこの自然治癒能力を促すため、またはこの能力だけでは足りない部分を補うために使われるものです。

軽い捻挫なら何もしなくても数日で痛みが引きます。

風邪のときも薬を飲まないと治らないということはありません。

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しかし病気と違い、怪我は自然治癒だけで元の状態まで治すことは難しいです。

捻挫をしても数日経つと、多少痛みがある状態でも歩いたり走ったりできるようになります。

このように完治まで行かなくてもある程度治った状態でしばらく過ごすと、脳と身体はその状態で「治った」「普通の状態に戻った」と思い込みます。

つまり「少し痛いけど日常生活ができる」という状態が「普通」と認識してしまいます。

​この時点で自然治癒は終わり、何か他の治療を受けなければそれ以上痛みは改善しません。

痛みを感じなくなるためには、完全に怪我が治るまで最適な治療を受け続けること、そしてリハビリ後に痛みが残らないよう初期段階で正しい治療を受けることが大切です。

怪我で損傷した組織は正しい刺激を与えないと瘢痕組織というしこりのような状態になります。

この瘢痕組織が残ってしまうと怪我した部位の血流を悪化させてしまい、腫れが残り神経を圧迫して痛みが残るという結果につながります。

リハビリの段階で正しく完全に治し切ることが、後遺症を防ぐことに繋がります。

瘢痕組織の治癒過程
(Mend My Knee)

② 再発リスクを取り除く

人間の身体が怪我と病気を治す過程で大きく違うことがあります。

それは免疫です。

例えば、風邪は一度体内にウイルスが入ると、身体はそのウイルスに対して免疫を作り、同じウイルスに対する予防効果が備わります。

風邪のウイルスは200種類以上あり、変位型も合わせるとかなりの数になるので、繰り返し風邪をひくことはあっても同じウイルスにかかることは少ないと言われます。

風邪で看病を受ける少女
免疫は人間の最も優れた防衛システム

一方で捻挫などの怪我に対しては、免疫というものがありません。

一度捻挫したからもう捻挫しないということはなく、むしろ正しく治さないと関節が不安定になり、より捻挫しやすくなってしまいます。

さらには、捻挫をしたということは、もともと捻挫をするリスクが身体にあったという可能性も高いです。

怪我した部位を直すだけでなく、身体に残る捻挫のリスクまで取り除く必要があります。

怪我のリスクとしては、再発リスクだけでなく、他の部位への新たな怪我のリスクも考えなければいけません。

例えば右足首を捻挫して治療を受けたとします。

痛みがなくなったあとも、右足をかばって左足に負担がかかっているかもしれません。

足首をかばって右膝に負担がかかったり、右足全体をかばって左足や左腰に負担がかかるかもしれません。

木を見て森を見ず、とならないように、怪我の部位だけでなく、身体全体の繋がりとバランスを考えてリハビリを行う必要があります。

 

姿勢改善指導を受ける女性
体のバランスを整えることで新たな怪我のリスクを抑える

 

怪我した部位を完全に治し、さらに再発や新たな怪我のリスクを取り除いてこそ、怪我する前の身体以上に健康な身体で生活することができます。

>神戸三宮で身体の痛みを改善

神戸三宮で身体の痛みを改善

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