腰痛は大きく分けて6種類

  • 2021年4月9日
  • 2021年7月15日
  • 腰痛

 

医者がレントゲンで腰痛の診断をしている

 

自分の腰痛は何が原因?

 

腰痛は人によって痛みや原因がバラバラなので症状が改善できずに長引いてしまうことが多いです。

検査をして自分がどの腰痛か知ることができても、それが症状の改善に直結するかはわかりません。

しかし、自分の腰が今どのような状態なのかを理解することはとても大切です。

腰痛を改善するための最初の一歩は、自分の腰痛がどの種類の腰痛に当たるのかを知ることです。

何か特別な原因があるのか、それとも検査をしても原因が特定できない腰痛なのか。

自分の腰の状態を知ることで、改善までの道筋を立てることができます。

それでは腰痛は一体どれだけ種類があるのでしょうか?

特に有名で患者数の多い腰痛は6種類です。

 

① 腰椎椎間板ヘルニア

 

一般的に「ヘルニア」呼ばれている症状ですが、正式には椎間板ヘルニアと言います。

腰部の椎間板ヘルニアが一番多いですが、胸部、頸部でもヘルニアは起こり、それぞれ胸椎椎間板ヘルニア、頸椎椎間板ヘルニアと言います。

 

椎間板ヘルニアのイラスト
(Mayoclinic)

 

まず初めに、椎間板は背骨の間にあるクッションの役割をしている軟部組織です。

人間が歩いたり走ったり、前屈したり後屈したりするときに椎間板がなければ骨同士がぶつかり合って骨折や骨の打撲が起こってしまいます。

これを防ぐために骨同士の間に椎間板というクッションがあり、衝撃吸収材の役割を果たしています。

この椎間板の中心部には髄核という部分があります。

椎間板への度重なる衝撃に耐えきれず、髄核が椎間板を内側から突き破り、椎間板の外に流れ出ることを椎間板ヘルニアと言います。

ちなみに「ヘルニア」という単語は英語の「Herniation(ヘルニエイション)から由来していて、「突出する」という意味があります。

髄核は腰椎に対して前後左右どの方向にも突出することがあり、後方に突出して椎間板の真後ろにある神経を圧迫してしまうと痺れなどの神経的な症状が出てしまい、悪化すると手術が必要になります。

若いスポーツ選手から高齢者まで幅広い年代で見られる病気です。

腰椎椎間板ヘルニアについてまとめた記事はこちらになります。

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② 腰椎分離症・すべり症

 

腰椎分離症は簡潔に説明すると腰椎後方の疲労骨折です。

腰椎は前方の椎体と呼ばれる丸い部分と、後方の細い椎弓という部分に分かれています。

 

椎体と椎弓のイラスト
(spineuniverse)

 

椎体と椎弓が結合することで中央に円形の空洞部分が形成され、この空洞を神経が通っています。

椎弓はとても細く脆い骨で、繰り返されるスポーツ動作などが疲労骨折を引き起こします。

若いスポーツ選手や学生に多く、中には痛みを感じずに大人になってから分離症だったと気づく人もいます。

スポーツ動作の中でも特に腰を捻る動作が椎弓に大きなストレスを与えます。

例えばゴルフのスイング練習で「腰を回せ」と教える方がいますが、実は5つある腰椎同士が重なる角度の問題で、関節として回旋動作はほとんどできない構造になっています。

背骨の中で主に回旋動作ができるのは胸椎と頸椎ですが、回らない腰を回そうとすると、上下の腰椎同士がぶつかってしまい疲労骨折を起こしてしまいます。

 

腰椎分離症と腰椎すべり症のイラスト
(Lex Medicus)

 

椎弓部分が折れてしまうと、椎体との結合部分がなくなってしまい、椎体と椎弓が離れてしまいます。

これが腰椎分離症です。

椎弓が椎体から離れて後方に動いてしまうのに対して、椎体は前方に動いてしまうことがあります。

椎体が前方にずれてしまうことを腰椎すべり症と呼びます。

すべり症は必ずしも分離症が悪化して起こるわけではなく、分離症を伴うすべり症を分離型と呼び、分離症を伴わずに椎間板の変性などの影響で発生するすべり症を変性型のすべり症と呼びます。

 

③ 脊柱管狭窄症

 

脊柱管狭窄症は背骨を通る神経の通り道が圧迫される病気です。

背骨の中央部分には脊柱管と呼ばれる空洞があり、その空洞部分を神経が通っています。

 

脊柱管狭窄症のイラスト
(SPINEPAINBEGONE)

 

様々な原因によってその神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されることで痛みや痺れが起こります。

多くの場合、神経前方の椎間板の変異や骨の変形、神経の後方にある靭帯が厚く変性することが原因とされています。

脊柱管狭窄症の症状で痛みや痺れの他に顕著に現れるのが間欠性跛行という症状で、少し歩くと足に痛みや痺れが出てしまい、長い距離が歩けなくなります。

しばらく座って休んだり、前屈みの姿勢を取ると症状が和らぎまた歩けるようになる、という状態を間欠性跛行といい、脊柱管狭窄症にはよく見られます。

 

④ ぎっくり腰(急性腰痛症)

 

一般的にぎっくり腰と呼ばれる症状は、医学的に急性腰痛症と呼ばれています。

ぎっくり腰の原因はいまだに解明されていませんが、腰回りの靭帯、筋肉、筋膜などの損傷と考えられています。

検査をしても細かい原因を見つけることが難しいので、「急性腰痛症」=「急に腰が痛くなった」という症状名が付けられ、靭帯や筋肉など特定の組織の名称が症状名に入らないようになっています。

ギックリ腰になる要因としては、前屈みになる、急に重い物を持つ、朝起きたら急に、くしゃみをしたら、など様々なものがありますが、なぜぎっくり腰になるかという理由も判明していません。

医療機関でも特別な治療を受けられることは少なく、湿布を貼って安静にし、痛みが引いてきたら少しずつ動くというのが一般的な対処法となります。

 

⑤ 仙腸関節障害

 

仙腸関節とは骨盤にある仙骨と腸骨の間にある関節です。

 

骨盤と仙腸関節の解剖図

 

この関節は多くの強力な靭帯に守られていて、通常は数mmしか動かない関節です。

普段は動くことのない仙腸関節が何らかの原因により動きすぎてしまうことで仙腸関節障害が起こり、腰痛や足の痛みに繋がります。

例えば出産直後の女性は仙腸関節が緩んでいることが多いです。

他にも、直立していると右肩の方が高かったり、つま先の向きが左右で違うなど左右のバランスが悪い姿勢も仙腸関節障害の要因になります。

仙腸関節障害も検査で原因を特定するとこは難しく、症状と痛みの出方に応じて対処する必要があります。

 

⑥ 慢性腰痛

 

3ヶ月以上続く腰痛を慢性腰痛と言います。

腰痛に悩まされているほとんどの方がこの慢性腰痛に該当するはずです。

検査をしても特定の症状に該当しない、もしくは何かしらの変異が見つかったが症状と一致しないなど、痛みの原因が解明できない腰痛が多いです。

実際医療現場にいると、レントゲン、CT、MRI全ての検査を受けても何も見つからないが痛みはある、というケースは非常に多いです。

検査をしても原因がよくわからない腰痛は、慢性腰痛、もしくは腰痛症と診断されることが多いです。

多くの場合では原因が特定できないので、生活習慣や日常動作の改善をしたり、腰回りの筋力を付けるなどの対応が一般的です。

 

まとめ

 

腰痛の種類は以上のように大きく分けると上記の6種類になります。他にも数多くの腰痛がありますが、この6種類以外の腰痛になることは珍しいです。

腰痛の種類を全て覚える必要はありませんが、自分がどの腰痛かを知っておくことは非常に大切です。

自分の身体のどの部分が影響して腰痛につながっているのか、もしくは自分の腰痛は検査をしても原因が特定できない腰痛なのか、それを知っているだけで悪化のリスクや対処法が大きく変わってきます。

腰痛は検査をすれば何かが解決する病気ではありませんが、少なくとも自分の腰がどのような状態なのかを把握しておくことは非常に大切なことです。腰痛を改善するためにもまずは自分の腰痛の種類を特定しましょう。

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