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Case Study 症状別事例

2024.11.16

変形性膝関節症

30代で変形性膝関節症になりやすい人の特徴とは?原因と予防法を知ろう

執筆大澤 亮(理学療法士)

有名なスポーツ整形外科で主に手術直後のリハビリを担当。病院で培った臨床技術を活かし、ジュニアアスリートから高齢者の運動愛好家まで幅広い年代のリハビリを得意とする。自身のスポーツ歴は野球、バスケ、カヌー。

変形性膝関節症は年齢と共に進行するイメージが強いですが、最近では30代から発症するケースも増えています

膝の軟骨が徐々にすり減り、痛みや腫れ、関節の可動域の制限などが生じるこの病気は、早期のケアが重要です。

この記事では、特に30代で変形性膝関節症になりやすい人の特徴や原因、予防策について解説します。

30代で変形性膝関節症になりやすい人の特徴

変形性膝関節症は生活環境や体の特徴によってなりやすい特徴があります。

  • スポーツ歴が長い人
  • 体重が増加傾向にある人
  • デスクワークなどで同じ姿勢を続けやすい人
  • 運動習慣がない人
  • 膝にケガをした経験がある人

これらの特徴がある方は変形性膝関節症になるリスクが高くなります。

スポーツ歴が長い人

若い頃から運動を積極的に行ってきた人は、膝に大きな負担がかかり続けるため、変形性膝関節症のリスクが高まります。

特にサッカーやバスケットボール、ランニングなど、膝に衝撃が繰り返しかかるスポーツを続けてきた人は、軟骨のすり減りが早まることがあります。

若い時期は痛みが出にくく、筋肉でカバーできているものの、30代以降になると徐々に膝への負担が蓄積し、症状が現れることがあるのです。

体重が増加傾向にある人

膝は体重を支える重要な関節であり、体重が重いと膝への負荷が大きくなります

特に20代から30代で体重が増加している場合、関節への負担も増えるため、軟骨がすり減りやすくなります。

体重の1kg増加が膝には約3倍の負荷をかけると言われており、体重管理は膝の健康維持に重要です。

デスクワークなどで同じ姿勢を続けやすい人

長時間のデスクワークや立ち仕事で同じ姿勢を続ける人も、変形性膝関節症になりやすいとされています。

同じ姿勢をとることで、膝周りの筋肉や関節が硬くなり、柔軟性が低下しやすくなります

その結果、膝関節がスムーズに動かなくなり、摩擦が生じて軟骨がすり減る原因となります。

また、長時間の座り仕事では血行が悪くなるため、膝への酸素供給が不十分になり、軟骨が損傷しやすくなります

運動習慣がない人

運動不足も変形性膝関節症のリスクを高めます

運動習慣がないと、膝を支える筋肉が弱まり、関節に直接負担がかかりやすくなります。

特に大腿四頭筋やハムストリングスなど太もも周囲の筋肉が弱いと、膝が不安定になり、動作の際に膝にストレスがかかりやすくなります。

日常的に運動をしない人や筋力が不足している人は、膝の安定感が不足し、変形性膝関節症のリスクが高まる可能性があります

膝にケガをした経験がある人

以前に膝のケガをしたことがある人も、変形性膝関節症になりやすいとされています。

半月板損傷前十字靭帯の損傷など、膝に関連するケガは、その後の関節機能や軟骨に影響を及ぼすことがあります

ケガが原因で関節の動きが制限されたり、膝周りの筋肉が偏って硬くなると、膝の軟骨がすり減りやすくなります。

変形性膝関節症を予防するためのポイント

変形性膝関節症は、普段の生活習慣を改善することで予防が可能です。

  • 適度な運動を取り入れる
  • ストレッチで柔軟性を保つ
  • 体重を適正に保つ
  • 膝のケガには早めの治療

これらの方法を実践して、膝に優しいケアを始めましょう。

適度な運動を取り入れる

膝を支える筋力を維持するために、適度な運動が重要です。

エアロバイク、適度な筋トレなど、膝に負担をかけにくい運動を習慣化しましょう。

運動により血行も促進され、軟骨に必要な栄養が供給されやすくなります。

また、適切な運動は膝関節周囲の筋力を強化でき、痛みが出ている人にも効果的です。

ストレッチで柔軟性を保つ

デスクワークや長時間の立ち仕事が多い人は、休憩中に膝周りや太ももの筋肉をストレッチして柔軟性を保つことが大切です。

柔軟性があることで、膝の可動域が広がり、関節にかかる摩擦や負担を軽減できます。

お風呂上がりなど体が温まっている状態でのストレッチが効果的です。

体重を適正に保つ

膝への負担を減らすためには、体重管理が重要です。

急激な体重増加は膝に大きな負荷をかけるため、日々の食事や運動で適正体重を保つことを意識しましょう。

膝のケガには早めの治療

もし膝に違和感や痛みが出た場合には、早めに医師の診断を受けましょう。

特にケガや痛みを放置してしまうと、膝への負担が増し、変形性膝関節症の進行を早める原因になることがあります。

小さな痛みでも軽視せず、しっかりと治療することが大切です。

まとめ

変形性膝関節症は、高齢者だけでなく、30代でも発症する可能性がある病気です。

スポーツ歴が長い方や体重増加が気になる方、日常生活で膝に負担をかけやすい生活習慣を持つ人は、特に注意が必要です。

普段から膝に優しい生活を心がけ、適度な運動や体重管理、ストレッチを意識することで、膝の健康を守り、変形性膝関節症の予防に繋げましょう。

変形性膝関節症についてより詳しく知りたい方は、こちらも参考ください。

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