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Case Study 症状別事例

2024.05.30

インタビュー

『何度も再発を繰り返す怪我から、1ヶ月で痛みなく競技復帰』運動療法による肉離れ改善の感想

執筆中尾 優作(理学療法士/プロスポーツトレーナー)

ヨーロッパの大学、大学院で理学療法を学ぶ。欧州サッカー、日本のB.LEAGUEでトレーナーとして活動したのち、地元神戸三宮にメディカルフィットネスジム【Lifelong】を設立。専門は"病院で治らなかった身体の痛み"のリハビリ。

サッカー選手のJくんはハムストリングスの肉離れの相談で来られました。

怪我をしてから近所の接骨院に通うも、痛みが減ってからサッカーをして痛くなり、また休んで復帰して痛みが出て、という流れを繰り返していました。

痛みが良くなっている感覚がなく、1日でも早く痛みなくまたサッカーができるようになりたいということがお悩みでした。

最初に身体を確認したときに、怪我をした部位の組織が全然治っておらず、しこりのように固まってしまっていることがわかりました。

また、痛めた筋肉のストレッチやトレーニングも一切受けていなかったので、柔軟性と筋力も大きく低下し、痛めたハムストリングスは大きく機能が低下していました。

Lifelongでは、まず固まってしまった損傷部位のしこりを取り除き、同時に痛みの範囲で段階的にハムストリングスを鍛えていきました。

初めはかなり強度の低い運動から始めましたが、痛みが出ないように少しずつ強度を上げていき、1ヶ月もしないうちに痛みを感じることなくサッカーができるまでに改善しました。

目標としていた高校生最初の練習に無事間に合って喜んでいただいたJくんに運動療法の感想をお聞きしました。

Jくん

  • ハムストリングスの肉離れ
  • 休んで復帰して痛める、を繰り返す
  • 近所の治療院ではなくスポーツの専門家に頼りたい
  • スポーツ推薦で入った高校の練習まで1ヶ月しかない

Lifelongの利用目的

肉離れを起こしてしまって、なかなか治らなくて。
それでお父さんが色々と調べてくれて、ここに来ることになりました。
中尾 優作
中尾 優作
Jくんはサッカーで痛めた太ももの肉離れの相談で来られました。
休んで少し良くなってから復帰してもすぐに痛くなる、という状態を繰り返し、満足にサッカーができていないことにお困りでした。

Lifelongを選んだ理由

肉離れの治し方を色々聞いても中々治らなくて、サッカー選手によくある怪我なので、スポーツの怪我はスポーツに詳しい人に聞きたいなと思ったからです。
中尾 優作
中尾 優作
スポーツ動作というのは日常動作にはない動き、強度です。走っても痛くないのにスポーツをすると痛みが出ることも良くあります。
そのため、スポーツで起きた怪我を治して復帰するためには、スポーツの怪我を専門とする治療家に相談しましょう。
整形外科とスポーツ整形外科が違うように、一般的な怪我の治療家とスポーツ障害の治療家も知識や専門性が異なります。

運動療法の感想

運動してみて、トレーニングがまずマンツーマンで見てくれてしっかり成果が出ているのが分かるし、トレーニングに通い始めてから身体の変化も感じることができました。
やって痛くなってを繰り返していたけど、段々持続的に上がっていって右肩上がりでパフォーマンスを上げることができました。
中尾 優作
中尾 優作
Jくんは状態が良くなってから復帰しても痛みが出てまた休むということを繰り返していたので、まずは”痛みが出たら中止する”という約束事を2人で決めました。
肉離れのリハビリにおいて痛みというのは運動負荷が高すぎるという指標になります。
負荷が高すぎるとせっかく良くなった筋肉がまた痛んでしまい、リハビリが前に進まなくなってしまいます。
以前通っていた治療院では痛みが出ても動くように言われたそうですが、痛みのない範囲で最大限負荷を上げて、筋肉の回復に合わせて少しずつ負荷を上げるという方針にしました。
すると一度も状態が悪化することなく、1ヶ月かからず全力で練習に参加できるまで回復することができました。

身体の変化

コンタクトスポーツだから身体の当たるところで負けるとこが多かったけど、久しぶりにやってみたときに”少し身体変わったな”と感じました。
あとは出せる馬力が上がったりとか、怪我が治るだけじゃなくていろんな所のレベルがアップしたと思います。
中尾 優作
中尾 優作
Jくんは今回の肉離れだけでなく、以前も同じ足を怪我した経験がありました。
左右の足で筋力差があったり、怪我した足の方が使い方が悪かったりという特徴も見られました。
私の指導するリハビリには”怪我から復帰する時は怪我する前より強くなって復帰する”という目標があります。
肉離れの痛みを軽減するだけでなく、再発予防のために筋力強化、走り方のアドバイス、ジャンプや対人接触での動き方など、多くの要素をリハビリに詰め込みました。
結果として肉離れの痛みがなくなっただけでなく、以前より力強さを感じてもらえたようで嬉しかったです。

繰り返す肉離れのリハビリ方法

Jくんは最初に肉離れをしてから3週間ほど経過しており、その間に何度かサッカーに復帰しても痛みが出てまた休む、という流れを繰り返していました。

最初相談に来てくれたときに身体の状態を確認すると、肉離れを起こした場所に瘢痕組織と呼ばれるしこりができているのがわかりました。

怪我をしてからこれまで受けた治療を聞くと、痛めた場所は触られず、前ももなどのマッサージが中心だったとのことです。

痛めた筋肉を動かすこともストレッチすることもしていなかったので、肉離れを起こした箇所が固まってしまっていました。

そのため、痛みが引いてから動いてみても、しこりのある場所が引っ張られてしまい、また筋肉が損傷する、ということを繰り返していました。

Lifelongではまず凝り固まった筋肉のしこりをボールでほぐしてもらい、全く動かしていなかった筋肉を軽い負荷で大きな可動域で動かすことから開始。

痛みが出ない範囲で少しずつ負荷を増やしていくことで、段階的にですが確実に筋力が回復し、同時に痛みなく行える動きが増えていきました。

具体的な解説

損傷部位はハムストリングス起始部。

受傷直後に適切な応急処置、治療、リハビリを受けられなかったため、損傷部位に大きな瘢痕組織が形成。

瘢痕組織が原因でハムストリングス起始部の伸張性が低下。

ハムストリングスを収縮する度に瘢痕組織周囲の筋繊維が過度に引っ張られ、再損傷を繰り返していた。

まずは瘢痕組織を取り除き、筋繊維全体で収縮できるようにしてから筋力を改善した。

ハムストリングスの伸張性が改善すると同時に筋力も向上、そして痛みも軽減していった。

Lifelongでは以下のポイントに焦点を当てた運動療法に取り組んでいただきました。

  • 損傷部位の瘢痕組織の除去
  • ハムストリングスの柔軟性向上
  • ハムストリングスの筋力向上
  • 痛みが出ないように運動負荷を上げる
  • ランニング、サッカー動作の改善

ハムストリングスの伸張性と筋力を上げながら、痛みが出ないよう運動強度を上げていきました。

ジョグやジャンプ、片足スクワットなどが痛みなくできるようになってから、キック動作やスプリント動作など、ハムストリングスに負荷のかかりやすいフォームも改善していきました。

そして、全力のジャンプやダッシュができることを確認してから全体練習へと復帰してもらい、復帰後も痛みを感じることなく練習し続けることができるようになりました。

今後の目標

高校生になって、いち早くトップチームに出て試合に勝つことです。
高校に入ってすぐプレイできるかが不安だったんですけど、ここに来て短期間だったけど治すことができてよかったです。
中尾 優作
中尾 優作
Jくんはスポーツ推薦で強豪校への入学が決まっている状態で、あと1ヶ月で練習が始まるのに肉離れが治らず焦っていました。
日にちが経過しても怪我は治らず、何をしたらいいのかわからない、というときにLifelongを見つけてご相談いただきました。
最初は1ヶ月でどこまで改善できるか不安でしたが、なんとか高校の初回練習までに痛みを完全に取り切ることができて安心しました。
このまま怪我をすることなく、サッカー尽くしの楽しい高校生活を満喫してもらえると嬉しく思います。

プロのスポーツトレーナーによる治療とリハビリを試されたい方は、ぜひ一度ご相談ください

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