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Case Study 症状別事例

2024.05.20

内側側副靱帯損傷

膝関節内側側副靭帯損傷

執筆大澤 亮(理学療法士)

有名なスポーツ整形外科で主に手術直後のリハビリを担当。病院で培った臨床技術を活かし、ジュニアアスリートから高齢者の運動愛好家まで幅広い年代のリハビリを得意とする。自身のスポーツ歴は野球、バスケ、カヌー。

スポーツ活動をされている方や、転倒した後から膝の内側の痛みが続いている方に多く見られる膝関節の怪我に膝関節内側側副靭帯損傷という怪我があります。

膝の捻挫と言われることもある怪我です。

この怪我はレントゲンではなかなか見つからず、捻挫で診断が終わってしまうこともあります。

しかし、大きく損傷をしていれば手術も必要となる怪我なのです。

このページでは神戸三宮で活動する理学療法士が膝の内側側副靭帯損傷について詳しく紹介し、膝の内側の痛みのお悩みを解決するための情報を紹介しています。

記事の内容
  1. 膝関節内側側副靭帯損傷に関する最新情報を知りたい
  2. 膝関節内側側副靭帯損傷を治す方法を知りたい

膝の内側の痛みで多く見られる内側側副靭帯損傷ですが、レントゲンでは発見できず膝の捻挫で痛み止めを処方されて終わってしまうこともよくあります。

しかし、適切な治療を受けなければ痛みがなかなかひかなかったり、膝関節が動きにくくなる可能性もあります。

この記事をご覧いただき、膝関節の痛みの原因を理解し、ご自身の症状改善にお使いください。

内側側副靭帯損傷の治療例

20代男性Mさん
Mさんはランニング中の膝内側の痛みで相談に来られました。ランニングが趣味で、もっと早く、長く走りたい。勝利的にはフルマラソンにも挑戦したい、という目標がありましたが、膝の痛みによって上手く練習ができていませんでした。痛みの原因はランニングフォームによる膝内側側副靱帯へのストレスで、膝周りの強化とランニングフォームの修正で痛みなく走れるようになりました。『膝はずっと痛かったから、痛みがなくなるなんてこと考えたこともなかった』という感想をいただきとても嬉しく思いました。
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60代女性Mさん
Mさんは日常生活で慢性的に感じていた膝内側の痛みの相談で来られました。特に階段の上り下りで痛みを感じていましたが、病院で検査をするも膝自体に異常はなし。動作を確認すると痛みのある左膝だけ内側に倒れるという特徴が見られました。膝回りの筋力強化と正しい動作の習得により痛みはすぐに改善。その後もトレーニングに励んでいただき、趣味でテニスを始められるまでに回復しました。
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内側側副靭帯とは

靭帯とは関節の安定性を高める組織です。

膝関節には大きく分けて4種類の靭帯があります。

  • 前十字靭帯
  • 後十字靭帯
  • 外側側副靭帯
  • 内側側副靭帯

これらの靭帯によって膝関節の安定性は保たれています。

内側側副靭帯の役割は主に膝関節が内側に入る動き(外反)を制限する働きがあります。

つまり、内側側副靭帯損傷とは膝が内側に大きく入り、靭帯を損傷した状態を内側側副靭帯損傷と言います。

内側側副靭帯損傷の症状

内側側副靭帯を損傷すると出る症状として

  • 内側部痛
  • 内側側副靭帯の圧痛
  • 膝関節の不安定性
  • 可動域制限
  • 熱感

これらの症状が特徴的です。

内側部痛

受傷直後では安静時にも痛みが現れることがあります。

特に膝の伸ばす動作、膝が内側に入る動作での痛みが強いことが特徴です。

内側側副靭帯の圧痛

内側側副靭帯損傷では内側側副靭帯に強い圧痛が出ます

膝関節の不安定性

内側側副靭帯は外反を止める役割があります。

内側側副靭帯の損傷があると膝関節の不安定性が見らることがあります。

可動域制限

内側側副靭帯の損傷では伸ばされたり、負荷がかかると痛みが出るため、膝を伸ばすと痛みによって関節が伸ばせなくなります。

熱感

損傷後は炎症するため膝周囲の熱感が出ます。

内側側副靭帯損傷の原因

内側側副靭帯の受傷する原因は様々ありますが特に多いのはスポーツ中の怪我が多いとされています。

他にも転倒した際に受傷するケースもあります。

スポーツでは特に

  • ラグビー
  • アメリカンフットボール
  • 柔道
  • サッカー
  • バスケットボール
  • バレーボール

これらのスポーツが多いとされています。

受傷機転は2パターンに分けられます。

接触型

ラグビーや柔道のようにコンタクトスポーツで直接大きなストレスを受けて受傷するパターン。

非接触型

バレーやバスケなど減速動作、着地、切り返し動作やスキーなどの外反の力を大きく受けることによって受傷するパターン。

※注意点

受傷の重症度によっては前十字靭帯も同時に損傷している可能性もあります。

必ずMRIで損傷している部位を特定しましょう。

内側側副靭帯損傷の治療法

内側側副靭帯では治療法は手術療法と保存療法に分けられます。

手術療法

手術療法は損傷の程度によって適応されるか異なります。

手術適応は

  • MRIでの明らか断裂所見
  • 前十字靭帯・後十字靭帯のどちらかを同時に損傷する複合靭帯損傷
  • 膝を伸ばした状態での外反不安定性

これらの条件のいずれかに当てはまれば手術の適応となります。

保存療法

保存療法では主にリハビリテーションによる運動療法が選択されます。

靭帯の損傷は靭帯が修復するまでに約6~8週程度かかると言われています。

受傷直後は炎症を抑えて組織の修復を優先させます。

炎症が治まり、痛みが落ち着けば徐々に可動域の獲得を行います。

受傷後適切なタイミングで可動域を獲得することが大切です。

ヒールスライド

  1. 足にタオルやチューブをかける
  2. 踵をお尻にできるだけ近づける

可動域が獲得できれば筋力トレーニングを開始します。

筋力を増強することで膝関節の安定性を高めます

レッグカール

  1. うつ伏せになり足首にチューブをかける
  2. 足部をお尻に近づけるようにチューブを引っ張る

アイソメトリックレッグエクステンション

  1. イスに座りバランスボールを足と壁の間に置く
  2. 壁にバランスボールを押し付ける

内転筋ボールプッシュ

  1. 横向きに転び、膝を伸ばした状態でバランスボールの上に足を置く
  2. 地面に強くバランスボールを押し付ける

内側側副靭帯損傷のリハビリに最も重要なことは再発予防です。

接触型での受傷では外的な要因によって受傷しているため再受傷のリスクは低いですが、非接触型の受傷の場合、身体をコントロールできずに受傷しているため、身体をコントロールできるようにならなければ、再び受傷してしまうリスクが高いです。

再受傷予防で重要なことは自分の身体の癖や苦手な動作を理解して修正することです。

内側側副靭帯損傷では膝が内に入り受傷しますが、スポーツ動作中に膝が内側に入りやすい動作や内に入る原因を理解して修正する必要があります。

BOSSスクワット

  1. BOSUの上に乗りスクワットをする
  2. 膝関節が内に入らないようにする

カッティング動作

  1. 片足立ちになり小さくジャンプしながら体の向きを左右入れ替える
  2. つま先、膝、股関節が一直線になるように意識する

内側側副靭帯損傷まとめ

内側側副靭帯損傷とは、内側側副靭帯にストレスがかかり、受傷する怪我です。

内側側副靭帯損傷の症状
  • 圧痛
  • 外反での痛み
  • 熱感
  • 膝関節の不安定性
内側側副靭帯損傷の原因
  • 外部からの大きなストレス
  • 動作での膝関節外反ストレス
内側側副靭帯損傷の治療
  • 手術療法
  • 膝関節の安定性向上
  • 靭帯への負荷を軽減させる動作の修正
内側側副靭帯損傷の予防
  • 動作修正
  • 膝関節の安定性向上

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各三宮駅から徒歩5分というアクセスの良い場所で、海外の理学療法を用いた最新治療を受けていただけます。

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Lifelongにはこのような理由で多くの方にご利用いただいています。

内側側副靭帯損傷の治療を行なっている他の病院や治療院と比較して、当店にしかない長所をご紹介します。

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Lifelongにはヨーロッパで理学療法を学び、国内外のプロスポーツや東京オリンピックで活躍したトレーナーや、有名スポーツ整形外科でリハビリを学んだ実績のあるトレーナーが所属しています。

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トレーナー紹介

根本治療が前提の治療方針

治療で痛みを改善するのは当然ですが、みの根本的な原因を治療することが大切です。

身体の痛みは、痛みのある部位だけが原因とは限りません。

例えば内側側副靭帯損傷の場合は、筋力を強化し、負担がかからない動き方を習得することで、再発予防まで取り組みます。

怪我を治療しても再発予防まで徹底しないことには、再び靱帯を痛めてしまう可能性があります。

Lifelongの治療方針は痛みの改善だけでなく、怪我の原因を根本から改善することです。

痛みが出るたびに治療を受けるのではなく、痛くなる原因を改善して痛みが再発しない身体を目指しましょう。

最先端治療

Lifelongでは欧米で使用されている最先端治療を行なっています。海外の医学論文によって効果が実証された治療を行うことで、正しく効果的に怪我を治すことができます。

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Lifelongでは”この怪我にはこのリハビリ”というように決まったメニューはありません。一人一人の身体をしっかり確認し、身体と症状に合わせたリハビリをオーダーメイドで作成します。

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痛みを取るだけでなく、再発予防までしっかりお手伝いします。自宅で手軽に行える予防エクササイズをお教えしますので、運動を継続することで痛みの再発を防ぐことができます。

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