2025.08.08
インタビュー
『自信がついて、もう一度自分の体を信じることができた』膝モザイクプラスティ後のリハビリの感想

執筆中尾 優作(理学療法士/プロスポーツトレーナー)
ヨーロッパの大学、大学院で理学療法を学ぶ。欧州サッカー、日本のB.LEAGUEでトレーナーとして活動したのち、地元神戸三宮にメディカルフィットネスジム【Lifelong】を設立。トップアスリートを始め、"病院で治らない痛み"に悩む人にワンランク上のリハビリを提供する。
Yさんは膝のモザイクプラスティ手術後のリハビリについて相談に来られました。
実は今回のリハビリより前からサポートさせていただいており、当店のご利用は2回目です。
初めてご相談に来られたときは、ランニング中に膝を痛めて歩くのも痛いとのことでした。
膝の内側に痛みがあり、関節が不安定になっていたため運動療法で膝周りの筋力強化を行いましたが、痛みが取りきれませんでした。
関節内の損傷が考えられたので、病院でMRI検査を受けていただき、膝内側の骨挫傷と軟骨損傷が見つかりました。
ご本人の意向でできれば手術はしたくないという希望があり、引き続き当店で運動療法を受けていただき、基本的な日常動作で痛みを感じることはなくなりました。
それから数ヶ月後にアクシデントで膝を捻って痛めてしまい、今度は微小骨折と以前痛めた軟骨を再度損傷してしまいました。
これを機に膝の軟骨を修復するモザイクプラスティという手術を受けることを決心され、かかりつけの病院で手術と6ヶ月のリハビリを受けられました。
リハビリの保険適応期間である6ヶ月が終わった後に、まだ日常生活で痛みを感じるとのことで、改めてLifelongにて運動療法を受けていただく運びとなりました。
当店に戻って来られた時はまだ階段の登り降りでも痛みを感じており、筋力も右足に比べると低下していました。
運動療法では膝と股関節周りの筋力強化と膝の内側に負担のかからない動作を習得していただきました。
3ヶ月経つ頃には日常動作で痛みを感じることはほとんどなくなり、軽めのジョギングができるほどに回復されました。
南アフリカに帰国する直前までリハビリいただいたYさんに運動療法の感想をお話しいただきました。
Yさん
- 左膝軟骨のモザイクプラスティ手術を受けた
- 病院のリハビリ終了後も痛みがある
- 階段の登り降りでもまだ痛い
- 身体を動かすのが好きなので元の生活に戻りたい
Lifelongの利用目的
神戸に来たばかりの頃で膝に怪我をしていました。
なのでLifelongでは長くお世話になりました。
Lifelongがいつも支えとなってくれて、本当に感謝しています。
でも少ししてから、自分の怪我が思ったよりも深刻だと気づきました。
その時は膝の手術に対して強い抵抗がありましたが、サクさんは私が手術を受けるべきかどうか迷っている中でサポートしてくれて、膝周りの筋肉を強化することで普段通りの日常生活を送ることができていました。
しかし、最終的に膝の手術を受けることを決めて、左膝にモザイクプラスティを受けました。
1ヶ月間病院で療養し、その後数ヶ月間病院でリハビリを受けてからLifelongに戻ることに決めました。
ここでサポートしてもらった経験、例えば、細かな点への配慮や少しずつ着実に進歩していくこと。リハビリの目標を設定し達成すること、自分の求める目標を達成すること。
これがLifelongの特別な部分です。


初めに膝を怪我をされたときの運動療法が上手く進んだこともあり、膝の手術を終えられた後もまた当店を選んでいただけてとても嬉しかったです。
病院でのリハビリが終わった後も膝の痛みが残っていたということで、少しでも痛みのない生活に戻れるように、というのが今回の大きな目標でした。
Lifelongを選んだ理由
確認してくれる理学療法士を探して、サポートを受けたかったからです。
しかしLifelongに来てから、ここがとても特別な場所だということに気づきました。
私が今まで住んできたロンドン、南アフリカや日本でも初めて経験したものでした。
それは理学療法とトレーニング、リハビリが一体となった、1対1でのサポートです。
そしてもちろん英語を話せることも助かりました。
自分の体験を英語で説明できたり、必要な情報を自分の言葉で説明することができました。


一人一人の身体と症状に合わせてオーダーメイドで作成しているので、誰一人として同じメニューをしている人はいません。
丁寧に、時間をかけて考えるからこそ、高い改善率につながるリハビリが提供できています。
運動療法の感想
私は計画性を重視する人間で、目標までしっかりサポートしてくれる人を必要とするタイプなのですが、Lifelongでは十分なサポートを受けることができました。
ここでの運動やリハビリの特別なところは、自分の進歩が見えるという点です。
動画で記録を残してもらえるので、「前はジャンプもできなかったな」とか「膝を曲げれなかったけど、できるようになった!」と変化を確認できます。
そしてリハビリの内容も身体の変化に合わせて、例えば筋力が十分ついてきたり、痛みなくできる動作が増えたときに更新してもらえるのがとても効果的でした。


現状の課題は何か?どこを改善したら何ができるようになるかを考えながら、順調に回復しているかを見定めます。
本人の目指す目標に向かって着実に進んでいるかを確認しながら進めなければ、行き当たりばったりのリハビリとなってしまいます。
身体の変化
ただ筋力を鍛えるだけでなく、自信のようなもの、いつかまた走れるかもしれないという自信が持てて、再び自分の体を信頼することができました。


病院でできるリハビリでは強度に限界があるので、手術前の筋力まで戻せていないことが一番の課題でした。
筋力を改善するためのトレーニングをしながら、同時に膝に負担がかかり過ぎないように動けるよう動作習得も行いました。
最終的には店内で軽くジョギングができるまで回復されて、”もう一度走れるように”という目標を達成することができて私も嬉しかったです。
膝軟骨損傷とモザイクプラスティ手術後のリハビリ方法
Yさんは膝の軟骨手術を受け、病院で半年のリハビリを受けられた後も痛みが残っている状態でした。
特に痛みの原因として考えられたのは膝周りの筋力不足と膝が内側に入るニーインという代償動作です。
筋力不足は膝の手術後によく見られる状態ですが、膝に負担をかけ過ぎないように気にしすぎ、運動負荷が低すぎることが多いです。
負荷が低いと結果的に筋力が改善しないので、膝を安定させるだけの筋力がつかずに痛みを引き起こしてしまいます。
実際YさんもLifelongに帰って来られてから1回目のリハビリを終えられた後、膝周りの筋肉がしっかり筋肉痛になりました。
手術した箇所を動かすのは不安に感じると思いますが、適切なエクササイズと負荷量を判断することが非常に大切です。
また、膝が内側に入りやすい動きのクセも、正しい動作を繰り返し身体に覚え込ませることで自然と真っ直ぐ膝を曲げ伸ばしできるようになりました。
来店直後にスクワットでも痛みが出ていた膝が、3ヶ月後にはジョギングができるまで回復することができました。
今後の目標
これが私の今後の目標になると嬉しいです。
もしトレイルランニングが難しいとしても、地元のケープタウンで美しい山をハイキングしたいです。


もう一度走ったり、ハイキングを楽しみたいという目標に向かって頑張っていただいたので、少しでも活動的な趣味を再開できることを願っています。
運動療法による痛みの改善を試されたい方は、ぜひ一度ご相談ください
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