2026.01.08
四十肩・五十肩
四十肩・五十肩の原因は?原因を知って事前に対策しよう!
執筆森 雄樹
柔道整復師と鍼灸師の医療国家資格を持ち、整骨院の院長としても活躍。誰に対しても真摯に対応し、身体の問題点を究明。痛みのない生活へと導くサポートを行う。

普段通り生活していたのに、急に肩が痛くなったり硬くなったりすることを四十肩や五十肩と呼びます。(この記事では四十肩と統一します。)
四十肩は聞き慣れた病名で頻繁に発生しますが、実は四十肩の詳しい原因はわかっていません。
しかし、近年の研究によって四十肩の原因として可能性が高いと考えられるものが特定されています。
もしご自身が「四十肩かも?」と感じることがありましたら、この記事で紹介している原因と照らし合わせてみてください。
| この記事でわかること |
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1. 四十肩とは?
実は四十肩という病名は正式な診断名ではありません。
医師の診断では、“肩関節周囲炎”という呼び方をされています。
“炎”という字が入っているように、肩関節の周辺が炎症を起こしていることが四十肩の特徴です。
四十肩と聞くと、年齢と共に関節が固くなったとイメージされる方が多いですが、実は関節が炎症を起こしてしまっていることが関節の硬さや痛みを引き起こしています。
2. 四十肩の原因

四十肩の明らかな原因は不明ですが、靭帯や腱、関節包など肩関節を構成する組織に炎症や微細損傷が起こる事で痛みや拘縮につながると考えられています。
では肩関節の炎症を起こしやすい要因はどのようなものがあるでしょうか?
最新の研究によって明らかにされている要因を4つほど紹介します。
- 年齢による影響
- 肩への過度な負担
- 生活習慣
- ホルモンバランス
ⅰ. 年齢による影響
筋肉や関節を構成している軟部組織の柔軟性や弾力性が、年齢と共に低下してしまいます。
関節はスムーズに動くために骨同士が滑膜という膜に覆われていて、その滑膜の中は潤滑油のような役割がある滑液という液体で満たされています。
腰や膝と同じように年齢と共に滑膜は硬くなり、滑液の量も低下してしまいます。
そうすると、肩関節内部で微細損傷や軟部組織の拘縮が起こりやすくなり、その結果関節内で炎症が発生して四十肩になってしまいます。
ⅱ. 肩への過度な負担
腕を高く上げるスポーツ(野球、バレーボールなど)、重い荷物を運ぶ作業を頻繁にしていると、肩に負担が掛かって炎症を引き起こしやすくなります。
一方で、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けることも関節の軟部組織が硬くなる原因になるので、四十肩になりやすい原因と考えられています。
ⅲ. 生活習慣
高血圧症、糖尿病などの生活習慣病をお持ちの方は血管の変性などで血行不良を引き起こし、傷んでしまった組織や筋肉に十分な栄養と酸素が届きにくくなります。
結果として、肩関節の組織が修復する速度が遅くなり、炎症が慢性化しやすくなることで、四十肩になりやすくなってしまいます。
ⅳ. ホルモンバランス
実は男性よりも女性の方が肩関節周囲炎になる確率が高いという研究結果があります。
2022年に発表された論文によると、四十肩患者の67.2%が女性だったという報告されています。
これは女性ホルモンが影響している可能性が高いと考えられています。
エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンは筋肉や靭帯、軟部組織の柔軟性を高める作用があります。
更年期と言われる年代(40代〜50代)になると女性ホルモンの分泌量が低下してしまい、筋肉や靭帯、軟部組織の柔軟性が低下してしまいます。
3.四十肩になりにくい身体作りを
四十肩の原因は未だに不明と言われていますが、この記事で説明したように四十肩になりやすい要因というのは存在します。
年齢や性別など、どうしても変えられないものは仕方ないですが、生活習慣や適度な運動など、自分でできる予防を行うことは大切です。
四十肩を予防するにも、肩に負担をかけ過ぎないこと、逆に硬くならないように適度に動かすように心がけましょう。
四十肩についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご覧ください。
参考文献
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