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Case Study 症状別事例

2024.07.12

インタビュー

『痛みとしびれは3ヶ月で改善、確実に感じる身体の変化』運動療法による頸椎・腰椎椎間板ヘルニア改善の感想

執筆中尾 優作(理学療法士/プロスポーツトレーナー)

ヨーロッパの大学、大学院で理学療法を学ぶ。欧州サッカー、日本のB.LEAGUEでトレーナーとして活動したのち、地元神戸三宮にメディカルフィットネスジム【Lifelong】を設立。トップアスリートを始め、"病院で治らない痛み"に悩む人にワンランク上のリハビリを提供する。

Wさんは頸椎と腰椎の椎間板ヘルニアの改善のためにご相談いただきました。

日常生活で感じる頸椎椎間板ヘルニアによる腕の痛みとしびれ、腰椎椎間板ヘルニアによる腰の痛みを軽減したいというのが、最初の利用目的でした。

Wさんはデスクワークが多いこともあり、背中が丸まりやすいことが首と腰への負担となっていました。

また、身体への負担を減らすために背筋を伸ばす、正しい姿勢を維持するために必要な筋肉の柔軟性や筋力も足りていない状態でした。

Lifelongでは、硬く凝り固まってしまった筋肉を緩めながら、筋力低下や機能不全を起こしている筋肉を鍛えていきました。

運動療法を開始してから1ヶ月も経たないうちに痛みは軽減し始め、3ヶ月経つ頃には痛みだけでなく腕の痺れも改善されていました。

運動によって痛みのない日常生活を送れるようになり、身体を使った趣味も再開することができたWさんに、運動療法の感想をお話しいただきました。

Wさん

  • 1年半前に椎間板ヘルニアと診断
  • 最初は牽引と鍼治療で改善
  • 1年後に再発し、歩くのも痛くなる
  • 痛みを改善して趣味を再開したい

Lifelongの利用目的

ホームページでジムやサポートしてくれる施設などを検索して調べていたんですけども、ヘルニアとかでドンピシャにサポートしてくれるような記載のある所は少なかったです。
色々見ていったんですけども、こちらはすごくしっかりと専門的に見て頂けそうなので、通うようになりました。
中尾 優作
中尾 優作
日本ではまだ運動療法を専門的に扱っている施設は少ないです。
Lifelongをご利用いただいているほとんどの方が、”病院のような簡単なリハビリではなくしっかり身体を鍛えて治したい。でも医学的な知識がないトレーナーから運動を教わるのは不安”という理由で当店をお選びいただいています。

運動療法の感想

すごくこちらの話をよく聞いてくれて、腰とか、首とかどういう所が痛いのか、どう動かしたら痛いのか、というのをすごく丁寧に実際に動かしながら聞き取って頂けたんです。
その上で首とか腰を痛みを起こさずに動かすようなメニューを組んでくれました。
それをやり出したんですけれども、すぐ2,3週間で痛みが楽になっていくのがよく分かりました。
それからもこちらの痛みの変化に合わせて色々とプログラムを変えてくれて、丁寧に私の体調に合わせて考えていってくれているというので、すごく信頼を寄せることができました。
中尾 優作
中尾 優作
身体の痛みを治すために最も大切なのが、痛みの原因を解明することです。
一人一人身体も違えば、痛みの場所、種類、何をして痛みが出るかも全て異なります。
まずはその人の身体の状態を十分に理解し、どうすれば痛みが出なくなるかを考えた上でリハビリメニューを作成することで、その人の身体に合った運動を行うことができ、症状も効果的に改善させることができます。
そのためにLifelongでは最初に1時間ほどかけて、話を聞きながら身体の状態をチェックします。
一般的な病院や接骨院の問診は5分程度ですが、当店ではしっかりと話を聞いて身体の状態を理解することがとても重要だと考えています。

日常生活での変化

まず直接的に、ヘルニアですので首と腰が痛く、首に関しては腕に痺れが出ている状態でした。
運動を初めて痛みがすぐに、1、2ヶ月で完全に、確実に弱まっていったという事と、3ヶ月ほどしてからですかね、痺れの方も徐々に消えていきました。
1週間、2週間など、すぐに効果が出るわけでは無いんですけども、時間の経過と共にすごく体に変化が出てきたのです、ごく楽になりました。
中尾 優作
中尾 優作
Wさんは当初、背中が大きく曲がっていて、首もいわゆるストレートネックのような状態でした。
仕事柄デスクワークが多いこともあり、猫背になりやすい姿勢が背中を丸め、ヘルニアの原因になっていると判断しました。
また、太ももの裏にあるハムストリングスという筋肉も非常に硬く、筋力も低下していて、これが原因で骨盤の安定性も低下していました。
正しい姿勢が取りやすくなるよう筋肉のバランスを整え、骨盤周りを中心に可動域の改善と筋力強化に取り組むと、身体の痛みは少しずつ改善していきました。
運動は短い期間での即時的な効果は出にくいですが、継続することで確実に身体は変化していきます。
誰かから受ける治療とは違って身体自体を変化させているので、改善効果が非常に長続きすることも運動療法のメリットです。

椎間板ヘルニアのリハビリ方法

Wさんがヘルニアで首と腰に痛みが出る原因は、猫背による背中の丸さ、下半身の柔軟性と筋力低下による骨盤の不安定さでした。

デスクワークによって背中が丸くなることで首が前に移動し、そのせいで首の椎間板を圧迫していました。

腰のヘルニアは、ハムストリングスという太ももの筋肉が硬くなることで骨盤を後ろ側に引っ張ってしまい(骨盤の後傾)、腰が丸まることで椎間板に負荷がかかっていました。

同時に、ハムストリングスの筋力低下も骨盤の安定性を低下させ、より骨盤が後ろに傾きやすくなっていました。

そのため、運動療法の目的としては、猫背を改善するために胸椎の可動域を向上させ、肩甲骨周りの筋肉を鍛えました。

腰部へのアプローチとしては、基本的な腹筋のトレーニングはもちろん、ブレーシングという腰椎を安定させる腹筋の使い方も練習していきました。

ハムストリングスなどの骨盤、股関節周りの筋肉も、柔軟性と筋力を改善することで骨盤の安定性を高めるよう取り組みました。

首や腰に負担のかからない姿勢を覚え、またその姿勢を維持するための筋力をつけることで、痛みや痺れは軽減していきました。

具体的な解説

頚部のヘルニアはストレートネックによる頭部前方推移が主な原因と判断。

頭部を正しい位置に戻すため、胸筋のストレッチ、僧帽筋上部の筋緊張緩和、胸椎伸展可動域改善、頚部深部屈筋群の活性化を主な焦点とした。

腰部は基本的な腹筋筋力の低下が見られ、腹横筋も上手に使えていなかった。

ブレーシングやプランクなどのトレーニングで腹圧の高め方を学習していった。

スクワット動作でバックウインク(骨盤の後傾)が見られ、SLRも50度ほどとハムストリングスの柔軟性と筋力低下が顕著に見られた。

頸椎と腰椎を理想的な位置に戻し、腹筋群と骨盤周りを鍛えて腰部の安定性が改善していくと、段階的に身体の痛みも軽減していった。

Lifelongでは以下のポイントに焦点を当てた運動療法に取り組んでいただきました。

  • 胸部と肩のストレッチ
  • 胸椎の可動域改善
  • 腹筋の筋トレ
  • ハムストリングスの柔軟性と筋力改善

週2回の運動を行いましたが、2週間ほどで痛みの改善が見られ、2ヶ月以内に痛みはほぼ完全になくなりました。

その後もたまに少し痛みが出たり、痺れが出たりということはありましたが、日常生活に支障をきたすような痛みは出なくなりました。

腰の痛みのせいでできていなかった趣味のダイビングにも数年ぶりに行かれ、15kg以上の重さがあるボンベを背負っても問題なく楽しめたと仰っていました。

今後の目標

目標というのは具体的には無いんですけれども、我々の年代になった時に、身体を定期的に動かす、かつ負荷をある程度かけて運動するというのを自分でやるのは、それこそ筋トレ好きな人以外はなかなか難しいと思うんですよね。
自分の身体の調子を見ながら、傷んできたりうまく動かなくなってきた部位に合わせてプログラムを変化させていかないといけないんですけれども、そこをずっと寄り添って頂けるという事で、これからも続けて行きたいなと思っています。
腰や首の治療という意味ではもう治っているんですけれども、逆に今の健康状態や身体の機能性を維持していくという意味で、ずっと通いたいという風に思っています。
中尾 優作
中尾 優作
Wさんはもう2年以上Lifelongに通っていただいています。
最初は痛みの改善が主な目標でしたが、今では健康な身体を維持しながらも、より健康な身体になってもらいたいと思ってサポートさせていただいています。
最近では25kgを背負ってスクワットができるようになったりと、2年前よりも強い身体になられている姿を見て、運動の効果と大切さを再確認しました。
これからも元気で楽しく、痛みによって何かができなくなってしまわないよう、引き続き背中を押してキツいトレーニングを頑張っていただこうと思っています。

経験豊富な理学療法士による治療とリハビリを試されたい方は、ぜひ一度ご相談ください

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