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Case Study 症状別事例

2023.09.21

インタビュー

『サッカーを続けられる希望が湧いた』運動療法によるアキレス腱炎改善の感想

執筆中尾 優作(理学療法士/プロスポーツトレーナー)

ヨーロッパの大学、大学院で理学療法を学ぶ。欧州サッカー、日本のB.LEAGUEでトレーナーとして活動したのち、地元神戸三宮にメディカルフィットネスジム【Lifelong】を設立。トップアスリートを始め、"病院で治らない痛み"に悩む人にワンランク上のリハビリを提供する。

半年間右足のアキレス腱炎に悩まれていたお客様が、1ヶ月間の運動療法で痛みが1/3以下に改善。

運動療法と身体の変化について、ご感想をいただきました。

新田さん

  •  半年前からアキレス腱に痛み
  •  サッカーをする度に痛みが1週間残る
  • このままサッカーを続けられるか不安に

ライフロングを選んだ理由

ホームページを見たときになぜ、どうして治るか?という理由が書いてあったのが1番大きな決め手です。
アキレス腱炎がなぜ起こってどうやったら治るのか、そこの理由について加齢に伴い筋力が低下している。じゃあそこを運動療法で治せる。そこで希望が湧いたというのが1番大きな理由です。
中尾 優作
中尾 優作
アキレス腱炎の治療で最も多い勘違いは、”休めば治る”と考えられていることです。
休んでも一時的に痛みが減るだけで、アキレス腱を根本的に治さなければ痛みは再発してしまいます。
ふくらはぎの筋力が低下すると、アキレス腱がランニングやジャンプなどの負荷に耐えることができず、痛んでしまいます。
そのため、負荷に耐えられる筋力をつけることが、アキレス腱炎を治療するためのポイントです。
新田さんはご来店いただいた時点で、痛みのある右アキレス腱は左に比べて1cmも細かったです。
さらに、アキレス腱の一部である腓腹筋は、内側が非常に発達していましたが、外側は筋力低下が見られました。
かかとを上げるときも、体重が足の外側に乗るという特徴がありました。
これらの特徴から、”ふくらはぎの左右差によって右アキレス腱に負荷がかかりやすく、右腓腹筋外側の筋力低下による腓腹筋内側への過負荷”がアキレス腱炎の原因と判断しました。

運動療法の感想

運動療法の感想としては「思っていたよりハードじゃなかったな」というのが率直な感想です。
あとは、僕はアキレス腱炎なんですけども、アキレス腱に特化してそこだけ筋力トレーニングをするということだったので、当たり前かも知れないですけれども本当にアキレス腱炎に特化したトレーニングをしたというところです。
中尾 優作
中尾 優作
お客様のアキレス腱炎は内側の腓腹筋を使いすぎていることが原因でした。
そのため、リハビリでは腓腹筋外側の筋力強化とヒラメ筋の活性化を行いました。
筋力が低下している外側の腓腹筋と、内側の腓腹筋を助けてくれるヒラメ筋を鍛えることで、負担がかがり過ぎている内側の腓腹筋の負荷を減らすことが狙いです。

運動療法による身体の変化

実際に良くなったというところが本当正直なところです。痛みを数値化するということで、最初の目標を10から5に設定して、僕の場合は1ヶ月経って3にまで減少しました。
痛みというのは主観なので数値化が難しいんですけれども、実際に実感して減っている。実際にサッカーのプレイ時間も長くなったり、トレーニングもできたというのが実感としてあるので、僕にとってですけど目に見えて良くなったというのがこの数値です。
中尾 優作
中尾 優作
痛みを数値化することで、リハビリの効果を確認しやすくなります。
“どのようなリハビリをしたら、痛みがどう変わるのか?”を確認しなければ、本当に良くなっているのか判断できません。
治療する側としても、自分の考えたリハビリが正しいかを判断する材料になるので、より効果的な治療を行うことができます。
運動療法に1ヶ月取り組んでいただいた結果、ふくらはぎの周径囲も向上し、左右差も少なくなりました。
右:36cm → 37cm
左:37cm → 37.5cm
このように数字を使って身体の改善を比較することで、なぜ痛みが減ったのか?という理由を再確認することができます。

私生活への影響

1番大きかったのは夢が持てたということですね。自分のこの痛みがなくなることで、またサッカーできるんだっていう、そこがすごい大きいです。
僕は50歳近いんですけれども、60歳までサッカーできるっていう希望が湧いたというところです。サッカーがもう続けられなくなるかもしれないなっていうのが、チームメンバーでも60歳までやっているプレイヤーがいるんですけれども、僕もそうやってなりたいっていう。
そういう夢の一つとしてあるので、僕もまずは60歳までいけるかもしれないっていう。この1ヶ月間でサッカー続けられるっていう、それがすごい大きいです。
中尾 優作
中尾 優作
初めてご相談を受けた際に『60歳までサッカーがしたい』と話されたことが印象的でした。
アキレス腱炎は再発しやすい怪我なので、痛みを取り除くだけではなく、アキレス腱炎の原因を根本から改善することを最大の目的としました。
そのため、アキレス腱炎に対する施術ではなく、リハビリで身体そのものを作り直す運動療法に取り組んでいただきました。
新田さんは1ヶ月間のリハビリでアキレス腱の痛みを1/3以下に改善させることができましたので、適切なトレーニングを継続することでさらなる痛みの軽減や完治が期待できます。
運動によってご自身の身体を鍛え直したおかげで再発の可能性も少ないので、これまで以上にサッカーを楽しんでいただけますと、私としても嬉しく思います。

プロのスポーツトレーナーによる治療とリハビリをお試しいただきたい方は、ぜひ一度ご相談ください

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