腰痛|神戸三宮の運動療法施設【Lifelong】

  • 2021年4月13日
  • 2021年7月15日
  • 腰痛
腰痛の診察画像

腰痛は日本で1番多くの人が抱える健康問題と言われています。

最新の国民調査によれば、「自覚症状のある病気や怪我」という項目で、腰痛が男女とも上位に選ばれました。

厚生労働省が調査した腰痛患者の数
(厚生労働省 国民生活調査2019)

なぜこんなにも多くの人が腰痛に悩まされているのでしょうか?

それは腰痛の9割が原因不明で、病院で検査をしても痛みの原因を特定することが難しいからです。

この記事では腰痛の特徴から治療法まで、最新医学に基づいた情報を紹介しています。

 
この記事は海外サッカー、B.LEAGUE、2020東京オリンピックでも活動する理学療法士のスポーツトレーナーが執筆した信頼できる記事です。

腰痛とは?

まず最初に、腰痛は大きく2つのタイプに分けられます。

検査で原因が特定できる腰痛を特異的腰痛、検査をしても原因が特定できない腰痛を非特異的腰痛といいます。

研究によると、90%の腰痛は痛みの原因が特定できない非特異的腰痛とされています。(Koes,2006)

特異性腰痛と非特異性腰痛をわかりやすく説明すると、例えば腰痛の患者さんがMRI検査を受けて腰椎のヘルニアが見つかったとします。この患者さんは腰椎椎間板ヘルニアと診断されるので特異性腰痛に分類されます。

別の患者さんがMRI検査を受けても腰に異常は見られませんでした。しかし患者さんは腰の痛みを訴えています。この場合は検査をしても原因を特定できなかったので、非特異性腰痛になります。

検査をしても原因が見つからない、または検査結果と症状が一致しない非特異性腰痛がほとんどなので、多くの人が腰痛を治せず苦労しています。

ある研究の報告によると、腰痛になった人の73%が1年以内に腰痛を再発しているとも報告されています。(Pengel, 2003)

全体の10%:特異性腰痛
 ➡︎ 原因が特定できる
全体の90%:非特異性腰痛
 ➡︎ 原因が特定できない

腰痛の検査方法

レントゲンで腰痛の診察をする医者

病院で腰痛の検査を受ける場合は、3つの画像検査の中から症状に合わせて、医師が適切な検査を選ぶことになります。

それぞれの検査には長所と短所があり、痛みの原因となっている可能性の高い組織を、1番鮮明に映し出す検査が選ばれます。

画像検査に加えて可動域検査や筋力検査などの身体的な検査を合わせることで、より正確に痛みの原因を調べることができます。

レントゲン

レントゲンは最も一般的な画像検査で、骨の検査に使われます。筋肉や靭帯を写すことはできません。
他の画像検査と比べて安価で撮影でき、個人の経営する病院でも受けられることが多く、よく使われます。

CTスキャン

CTスキャンはレントゲンよりも鮮明に骨を映し出すことができます。非常に細かい部分まで写すことができるので、疲労骨折のようにレントゲンでは判断しにくい変化も見つけることができます。

MRIスキャン

MRIスキャンも腰の断面図を見ることができますが、レントゲンやCTと違い筋肉や血管などの軟部組織も撮影できます。椎間板や神経の状態を確認したり、炎症も確認することができます。

チェックテスト

身体を直接触って確認するテストです。神経痛のチェックで使われるSLRテスト、骨盤にある仙腸関節の緩みを確認するテストなどがあります。

 

このように多くの検査方法があるのですが、実際に検査で腰痛の原因が判明する確率は10%程度というのが現実です。

検査をしても何も見つからないというわけではなく、検査で見た腰の状態と症状が一致しないということです。

検査結果 ≠ 症状

例えば、MRI検査で椎間板ヘルニアが見つかったとしても、前屈で痛みが出る人もいれば後屈で痛みが出る人もいます。足に痺れがある人もいれば全く痺れがない人もいます。

​検査で簡単に腰痛の原因を特定できないとしても、腰回りの骨や神経などの軟部組織に明らかな変化があるかどうかを把握することで症状の悪化を防ぎ、改善への計画を立てることができます。

腰痛の症状

医者による腰痛症状の問診

腰痛と一概に言っても、痛み以外の症状を訴える患者さんも多いです。

症状の出方によって腰痛の原因を見つけられることもあるので、自分はいくつの症状に当てはまるのか、確認してみてください。

痛み

腰痛で最も多い症状は痛みです。

ほぼ全ての腰痛患者さんが腰に痛みを感じていますが、痛みの種類はそれぞれ異なります。

ビキッと来る鋭い痛みや、長時間座った後の重だるい痛みなど、痛みの種類によって原因の場所は異なります。

鋭い痛みだと筋肉の損傷が疑われたり、重怠い痛みだと神経の圧迫が疑われたりと、影響している部位によって痛みの種類は変わってきます。

痛みの原因を特定するための重要なヒントになりますので、自分の腰痛はどのような痛みなのか?を把握することが重要です。

鋭い痛み
 ➡︎ 筋肉や靭帯の損傷など
重だるい痛み
 ➡︎ 神経の圧迫など

痺れ

腰椎椎間板ヘルニアなどの症状に多く見られるのが身体の痺れです。

最も多いのが太ももからふくらはぎにかけて脚の裏側が痺れる症状です。人によってはお尻やつま先まで痺れが出てしまう方もいます。

痺れの症状が出たときは、どこかの神経が圧迫されていることが多いです。

椎間板ヘルニア坐骨神経痛など、腰痛の原因によって圧迫される神経が違うので、痺れの部位を頼りに腰痛の原因を探ることもできます。

身体の痺れ ➡︎ 神経圧迫の症状

腰痛と足のしびれの関係性をこちらの記事で詳しく解説しています。
>> 足のしびれる原因は腰痛?

 

非特異性腰痛の説明でお話ししたように、ほとんどの腰痛は検査をしても原因が特定できません。

原因がわからないまま腰痛の治療をするためには、どうしたら痛みが出るか?という症状の出方を調べることが大切です。

前屈で痛むのか?身体をひねると痛いのか?何もしなくても痛いのか?

まずは自分の腰痛のタイプを把握して、症状から原因を探ることで原因不明の腰痛を改善させることができます。

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母親と娘が一緒に腰を曲げている

腰痛の原因

腰痛の原因を探る理学療法士

多くの方が頭を悩ませる腰痛ですが、原因は意外とシンプルなことが多いです。

姿勢が悪い

腰痛の原因で1番多いのが姿勢の問題です。

腰は上半身と下半身の間に挟まれており、動いているときも、じっとしているときも常に負担のかかっている部位です。

お腹が出ていて骨盤が前傾していたり、肩に対して頭が前に出過ぎていたりすると、反り腰や猫背になり背骨のS字カーブがうまく保持できない原因となります。

背骨が正しい位置で並んでいないと、腰への負担が増加してしまい、腰痛の原因となります。

骨盤の前傾と後傾を説明したイラスト

同じ体勢を長時間キープ

立ち仕事でもデスクワークでも、長時間同じ体勢をとっていると腰に負担がかかってしまいます。

同じ姿勢をキープし続けると、腰の筋肉は常に緊張した状態になって凝り固まります。

筋肉は伸張性といい、伸び縮みする性質がありますが、動かなければ同じ長さのまま硬くなってしまいます。

腰の筋肉が固まってしまわないように、定期的に体勢を変え、腰を動かすようにしましょう。

急性腰痛

急性腰痛とはいわゆるギックリ腰です。腰椎捻挫とも言われます。

重い荷物を持ったり、くしゃみをしたりすると腰が抜けたような感覚になり急に力が入らなくなります。

同時に強い痛みを感じ、ひどいときには全く動けなくなってしまいます。

特にギックリ腰になりやすい姿勢は、身体が45度くらい前に倒れている状態で、洗面台で顔を洗うときの姿勢が危険だと言われています。

ギックリ腰のような急性腰痛の原因ははっきりと解明されていませんが、腹筋などの背骨を支える筋肉の機能が低下していると発生率が上がるそうです。

腰痛の病名

患者に腰痛の病名を説明する医師

医学的に「腰痛」という病名は存在しません。

腰痛とは一般的に腰が痛いことを指し、原因に応じて正式な診断名が付けられます。

腰椎椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症など一度は聞いたことがあると思います。

腰痛の種類について以下の記事でより詳しく説明しているので、ご自身の腰痛はどれに当たるのか、確認していただければと思います。

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医者がレントゲンで腰痛の診断をしている

腰痛の治療

理学療法士の腰痛治療を受ける高齢女性

腰痛を改善するためにはストレッチトレーニングをして姿勢を直すことが最も重要です。

腰の痛みを軽減するための治療をしても、腰に負担がかかっている原因を直さない限り再発してしまいます。

瞬間的に楽になることを目的とせずに、腰痛から卒業できるような身体づくりを目指しましょう。

筋力トレーニング

腰痛改善でおすすめされるのは筋力トレーニングです。

筋力と言ってもボディビルダーのように割れた腹筋を手に入れたら腰痛が治るということはなく、逆に腹筋を割るようなトレーニングでない方が腰痛の改善に適しています。

人間の身体には腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋と4種類の腹筋が存在します。

腹直筋は最も表層にある腹筋で、鍛えると割れたお腹を手に入れることができます。内外腹斜筋は身体の側面についている腹筋で、腹横筋は最も深い場所についている腹筋です。

表層から深層までの腹筋群

腰痛改善に最も効果的なのが腹横筋のトレーニングです。

腹横筋は腹筋の中で1番奥にある腹筋で、背骨を包むように付いています。

他の腹筋と違い、筋肉の繊維が縦方向ではなく横方向に並んでいることも特徴的です。

腹横筋をトレーニングすることによって、筋肉が背骨を支え、腰部が安定します。

市販されている腰痛ベルトやコルセットを付けると、腰が支えられて腰痛が軽減しますが、身体には同じ機能を持つ腹横筋という筋肉が最初から存在しています。

腹横筋を鍛えることによってベルトなどのサポーターに頼らなくても、自分自身の筋肉で腰を支えることができます。

腹横筋を鍛えるにはドローイングというエクササイズが効果的です。

両膝を立てた状態で仰向けになり、この状態でおへそに力を入れてお腹を凹ませ、地面を押すように力を入れます。この状態を10秒間キープしてから力を抜き、再度10秒間力を入れる、という動作を3回行います。

これを1分間の休憩を挟みながら3セットずつ、毎日継続できるとより効果的が出やすいです。

ストレッチ

筋力トレーニングと同時に取り組んでもらいたいのがストレッチです。

腰痛を改善する上で大切なのが、機能していない筋肉を鍛えることと、硬くなった筋肉を緩めてあげることです。

例えば、反り腰の人は常に腰が反っているので、腰の筋肉は縮んでしまい、硬くなっている方が多いです。この状態でいくら腹筋を鍛えても反り腰を治すことは難しいです。

まずは硬くなった筋肉をストレッチでほぐしてあげることで身体の硬さが改善され、トレーニングの効果が最大限に発揮されます。

弱い筋肉を鍛えて、硬い筋肉を緩める、ということを並行して行うことが腰痛改善の大きなポイントになります。

弱い筋肉 ➡︎ トレーニング
硬い筋肉 ➡︎ ストレッチ

そして注意していただきたいことが、”腰痛にはこのストレッチ!”のように全ての腰痛を改善できるストレッチは存在しません

なぜなら腰痛には多くの症状と原因があるので、その全てに対応できるようなストレッチも治療法も確立されていないからです。

まずは自分の腰痛のタイプを把握し、身体の中でどの筋肉を鍛え、どこをストレッチするべきか、知ってもらうことが重要です。

腰痛の症状に適した効果的なストレッチを行うようにしてください。

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腰をストレッチする女性

おすすめできない治療

① マッサージ

マッサージを受けると一時的に腰が楽になりますが、数日で元の状態に戻ってしまいます。

これは痛みの原因である姿勢や身体の特徴を改善できていないからです。

そもそも腰が痛くなるのは日常生活や仕事中の姿勢が原因で、腰に負担がかかっているからです。この根本的な問題を取り除かない限り腰痛を治すことは難しいです。

② 湿布や痛み止め

湿布や痛み止めもマッサージと同様に痛みを少しの間抑えるだけで治療としての効果はありません。痛みではなく、痛みの原因を治療することが重要です。

さらに、痛み止めを服用して身体が痛みを感じにくい状態にしてしまうと、痛みを感じずに腰を動かしすぎてしまい、薬の効果が切れた後に強い痛みが出ることもあります。

必要に応じて使うことはいいですが、習慣的に痛み止めを服用するのはやめましょう。

まとめ

腰痛は日本で最も多くの方を悩ませている怪我です。

その理由は9割の腰痛が病院で検査を受けても痛みの原因が判別できないことにあります。

原因を特定できないからこそ、腰痛はそれぞれの症状に合わせた改善方法を見つけることが大切です。

自分の腰痛と身体の特徴を理解し、姿勢から腰への負担を減らすように改善することが腰痛から解放される唯一の方法とも言えます。

マッサージや湿布で一時的に痛みを抑えるのではなく、原因となっている身体から改善することを心がけましょう。

神戸三宮で腰痛を治療するならライフロングへ

ライフロングの運動療法は腰痛を根本から治療し、痛みのない身体づくりをサポートします。

痛みを数日間だけ軽減させるような治療ではなく、症状と身体に合わせたストレッチとトレーニングを行うことによって、姿勢の改善関節の柔軟性向上、使えていない筋肉の機能回復を促し、身体にある痛みの原因を治療します。

「痛み」ではなく「痛みの原因」を治療することで、痛みが減るだけでなく、二度と身体が痛くならない予防にもなります。

運動療法の効果については以下の記事にまとめてあります。

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スポーツトレーナーとしても、理学療法士としても経験豊富な治療家がお力になりますので、気兼ねなくご相談いただければ幸いです。

>神戸三宮で身体の痛みを改善

神戸三宮で身体の痛みを改善

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