2025.10.07
インタビュー
『サッカー競技生活の最後、全ての練習と試合に参加できた』運動療法によるシンスプリント改善の感想

執筆中尾 優作(理学療法士/プロスポーツトレーナー)
ヨーロッパの大学、大学院で理学療法を学ぶ。欧州サッカー、日本のB.LEAGUEでトレーナーとして活動したのち、地元神戸三宮にメディカルフィットネスジム【Lifelong】を設立。トップアスリートを始め、"病院で治らない痛み"に悩む人にワンランク上のリハビリを提供する。
Kさんは慢性的なシンスプリントにお困りで相談に来られました。
1年ほど前から、サッカーの練習後にすねの内側が痛くなるようになりました。
かかりつけの病院や接骨院で治療を受けながら、痛みが出たら休んで、痛みが引いたら練習して、と繰り返していましたが、痛みはいつまで経っても変わらず。
大学4年生になり、競技生活も終盤となりましたが、シンスプリントのせいで練習と試合には休み休み参加している状況でした。
「競技生活の最後に、思いっきりサッカーをプレイしてこれまでの成果を出し切りたい」という思いでLifelongに通っていただきました。
シンスプリントは痛みの原因が特定しづらい怪我ですが、痛みが出ないように運動量を調整しながらすねに負担がかからない動き方を丁寧に練習していきました。
2ヶ月経った頃にはほとんどの動きで痛みを感じることはなくなり、競技生活最後の3ヶ月間は全ての練習と試合に無事出場し、思い残すことなくサッカーを引退することができました。
今回は慢性的なシンスプリントを改善されたKさんに、Lifelongで受けたリハビリの感想をお話しいただきました。
Kさん
- 数年前からシンスプリントの痛みに悩む
- 痛んでは休むを繰り返してきた
- 病院や接骨院での治療は一時的な痛みの軽減だけ
- 競技生活の最後に思いっきりサッカーをプレイしたい
Lifelongの利用目的
Lifelongさんは根本的な治療で改善してくれるということを知って、それがきっかけでいま通わせていただいております。


病院の治療では一時的にしか痛みが軽減せず、痛みが出るたびに練習や試合を休んでいるという状況でした。
大学生活最後のサッカーで思いっきりプレイしたいということで、痛みが出ないように根本的な問題を取り除きたいという要望でした。
Lifelongを選んだ理由
その瞬間は痛みがなくなったりするんですけど、なかなか長期的に見て解決しないというところがありました。
Lifelongさんは根本的な部分、走り方であったり、足の使い方という部分を教えてくれるというところを知って、そこの違いでLifelongさんを選ばせていただきました。


Lifelongの運動療法では、「そもそも身体のどこが原因で痛みが出ているのか?」を見つけることで、痛みが出なくなる身体を目指します。
そうすることで、身体自体が変化して痛みが出なくなり、身体の良い状態も長続きします。
運動療法の感想
すぐには痛みが改善するということはないかもしれないんですけど、積み重ねていった結果、今では問題なくサッカーも全力で打ち込めているので本当に感謝しています。


そのため効果を実感するまでは少し時間がかかることが多いですが、身体自体を変えているので、痛みが再発する可能性も低いです。
身体の変化
走り方の部分でも意識付けして練習中とかでも取り組んでいくことによって、練習後の痛みであったりというところは日に日に減っていくところは感じました。


ただ単にストレッチやトレーニングをするだけでなく、実際の動きの中ですねに負担のかからない動作を習得していくことで、少しずつ感じる痛みも軽減していきました。
シンスプリントのリハビリ方法
Kさんは慢性的な下腿内側部の痛みを感じていました。
病院でのマッサージや電気治療では改善が見られなかったため、単純な筋肉の硬さや筋力不足が原因ではないだろうと考えました。
動作を確認すると、いくつかシンスプリントの原因となり得る動きの特徴が見られました。
まず一つ目は扁平足です。
足底の内側アーチが機能しておらず、接地時に内側アーチが潰れてしまい、後脛骨筋やヒラメ筋に伸長ストレスがかかっていました。
2つ目は下腿三頭筋の機能不全と足趾屈筋群の過剰な活動です。
特に底屈やカーフレイズ動作で本来働くはずの下腿三頭筋の活動が低く、代償動作として足趾屈筋群がそれらの動作を行っているようでした。
同時にストップ動作やジャンプの着地でも、身体全体でバランスを取るというよりは足の指に力を入れて地面を噛むように身体を止めていました。
3つ目は膝のニーイン動作です。
片足スクワットなどの片足動作では膝が内側に大きく入ってしまいました。
膝が内側にニーインすると重心が足底内側にかかってしまい、足底内側アーチの落ち込みを助長してしまいます。
これらの動作を丁寧に修正しながら、徐々にサッカー動作でも正しい動き方ができるようにトレーニングしていきました。
約2ヶ月経つ頃には下腿内側に痛みを感じることはほとんどなくなり、週6日の練習と試合に参加できるまで改善することができました。
大学最後の試合に向けて
大学サッカーに取り組んできました。
怪我が続いて、特に3回生とかは全力でプレーできなかった
んですけど、Lifelongさんに通わせていただいて、特に4回生の後期リーグはほぼほぼフルで試合に絡むことができました。
あと1試合残ってるんですけど、全力で勝ち切っていい報告ができるように頑張りたいと思います。


このまま引退試合まで思いっきりサッカーを楽しんでもらえると嬉しいです。
今後の目標
体の使い方であったりというのを継続しつつも、大学サッカーは一区切りつくんですけど、社会人とかでもサッカーに取り組む際にはそういった所を意識しながら、今後は楽しくスポーツに取り組めたらいいなと思っています。


一度治して終わりではなく、自分で自分の身体を管理できるようになることが、当店の最終的な目標です。
他では治らなかった痛みを改善させる、Lifelong独自の運動療法を試されたい方は、ぜひ一度ご相談ください
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