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Case Study 症状別事例

2024.03.23

インタビュー

『妊娠中の腰痛を改善しながら、出産2日前まで元気に運動』マタニティトレーニングの感想

執筆中尾 優作(理学療法士/プロスポーツトレーナー)

ヨーロッパの大学、大学院で理学療法を学ぶ。欧州サッカー、日本のB.LEAGUEでトレーナーとして活動したのち、地元神戸三宮にメディカルフィットネスジム【Lifelong】を設立。専門は"病院で治らなかった身体の痛み"のリハビリ。

Cさんは妊娠5ヶ月目(18週)の安定期に入ってから、マタニティトレーニングのためにご利用いただきました。

もともとジムで運動をされていましたが、妊娠中に一般的なジムで運動することが不安ということもあり、旦那さんが以前から通っていただいていたLifleongにご相談いただきました。

マタニティヨガのように軽度な運動ではなくしっかり身体を鍛えたい、妊娠が経過するにつれて腰痛が悪化してきた、というのが主な運動の目的でした。

妊娠中でも安全を考慮した上で重りを持った運動を行い、しっかり筋肉痛になれる強度のトレーニングを楽しんでいただきました。

腰痛も最初の1ヶ月で痛みが出なくなるまで改善し、快適な妊婦生活を送っていただけたことも嬉しかったです。

Cさんは体調の悪化などもなく、結果的に産2日前まで運動いただき、元気なお子さんを出産されました。

旦那さんが立ち会う間もないくらいのスピード出産をされたCさんに、Lifelongでマタニティトレーニングを受けられた感想を伺いました。

 Cさん

  •  妊娠中に不安なく運動したい
  •  ストレッチではなく筋肉を鍛えたい
  •  妊娠中に腰痛悪化

Lifelongの利用目的

もともとジムに行ったり運動するのは結構好きやったんですけれども、妊娠して行けるところっていうのが中々なくて、探してる中で主人から紹介してもらって、『何人か妊婦さんが来てるよ』っていうのを教えてもらって、いいなと思って来ました。
中尾 優作
中尾 優作
Cさんは妊娠中でも安全に運動ができる場所を探していたところ、旦那さんの紹介を受けてLifelongに来られました。
多くのジムでは妊婦の利用が制限されていて、医学的な知識のないパーソナルトレーナーのもとで運動することに不安を覚える方は多いです。
そのため、Lifelongでは理学療法士の知識を活かして安全な運動指導を行い、”運動したいけど運動できる場所がない”という妊婦さんの受け入れをしています。

Lifelongを選んだ理由

妊婦がちゃんとトレーニングできるところを探したら、ここしかなかったかなと思います。
中尾 優作
中尾 優作
妊娠中だからといって、必要以上に運動強度を下げる必要はありません。
国際的な妊婦向けガイドラインでは、”少し息が上がるぐらいの運動強度”が薦められています。Lifelongでは、強度、休息、体勢、お腹の張りなどに注意しながらも、しっかり筋肉痛が来るようなトレーニングをしていただいています。
ヨガやストレッチのような運動ではなく、出産に向けてしっかり筋肉と体力をつけたい、という妊婦さんに多くご利用いただいています。

運動に対する不安

あんまり不安はなかったんですけど、どこまでできるかっていうのは自分でもちょっとわからないので、それは教えてもらってすごく助かりました。
中尾 優作
中尾 優作
妊婦さんの話を聞いていると、最も困っているのはどの運動をどれくらいやっていいのかわからないということです。
お医者さんからは運動するように言われるけど具体的なメニューなどはなく、自分で調べてもウォーキングとスクワットぐらいしか自力でできる運動が見つからない、という方がほとんどです。
妊娠中の適切な運動量と種目を考えることができるのは、運動指導の専門家の持つ知識と経験が必要になります。
例えばLifelongでは、安定期から少しずつ運動を開始して、妊娠7、8ヶ月頃までしっかりと筋力をつけていただき、臨月に向けて緩やかに運動量を落としていきます。妊娠中の運動は、妊娠周期に合わせて適切な負荷を設定することが最も難しく、大切なポイントです。

理学療法士による運動指導

全然よく分からへん人に教えてもらうよりも、やっぱりちゃんと理学療法士さんがされてる、っていうところは安心感があってよかったです。
中尾 優作
中尾 優作
理学療法士という医療と運動の専門家だからこそ、Lifelongでは妊婦さんの運動指導を行なっています。
医療従事者として、安全第一で安心して運動しながら体力をつけて、少しでもスムーズな出産と産後の早期回復のお役に立てれば嬉しく思います。

妊娠中の腰痛

むしろ改善したって言ったらおかしいですけれども、妊娠したら腰痛がもっとひどくなると思ってたけど、全然腰痛が今のところないので良かったです。
中尾 優作
中尾 優作
Cさんは妊娠前から腰痛にお悩みでした。初めてお身体のチェックをしたときに、とても強い反り腰である点に気づきました。このままではお腹が大きくなるにつれて腰の反りが大きくなり、腰痛が悪化してしまう恐れがあると判断し、すぐに反り腰改善のエクササイズを取り入れました。
前傾した骨盤を元の位置に戻すためにお尻や太ももの裏の筋肉を鍛え、胎児に影響のない種目を選んで腹筋や腰回りの強化を行いました。
結果的に腰痛はすぐに改善され、出産まで腰の痛みが再発することもなく安心しました。

腰痛の改善方法

Cさんは妊娠前から腰痛をお持ちでしたが、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症のような診断は受けていませんでした。

腰の痛みは一箇所ではなく広いエリア、腰を後ろに反る動きで痛みを感じていました。

動作を確認すると、スクワットで大きな反り腰になることがわかりました。

また、しゃがんでから立ち上がる際も、下半身で地面を押すのではなく、腰を反るようにして状態を起こして立ち上がる特徴が見られました。

身体を回すような動きでは腰の上部にある背骨、胸椎の動きがとても硬くなっていました。

腰を直接触ってみると腰とお尻の境目にある筋肉が緊張していることもわかりました。

これらの状態から、“下半身の筋力低下と胸椎の硬さがによって反り腰になり、それが原因で骨盤が前傾し、腰の筋肉が常に短い状態になる”ことがCさんの腰痛の原因と判断しました。

具体的な解説

腰痛の1番の原因は反り腰による脊柱起立筋下部、腰方形筋の過緊張。

そして、胸椎の可動域低下によって腰椎が必要以上に動き過ぎ、安定性が低下。

下肢の筋肉が上手く機能しておらず、スクワットでは腰を反りながら(腰椎の伸展)身体を起こしていた。

これは臀部やハムストリングスの筋力低下が原因で、骨盤の前傾の原因にもなっていた。

以上の特徴から、胸部の硬さと下半身の機能低下によって、腰部への負担が増加。

さらに反り腰によって骨盤が前傾し、腰部の筋肉が常に短縮し緊張し続けている、というのがCさんの特徴でした。

Lifelongでは以下のポイントに焦点を当てた運動療法に取り組んでいただきました。

  • 緊張している腰部のストレッチ
  • 胸椎の可動域改善
  • 腹筋を鍛えて骨盤を後継させる
  • 臀部ともも裏を鍛えて骨盤を後継させる

運動を開始いただいてから少しずつ反り腰が改善し、腰部の張りや痛みも減少していきました。

腰部の痛みがなくなってからも出産に向けた体力をつけるためにトレーニングを継続。

ブリッジやスモウスクワットのように”足を大きく開いて踏ん張る”という姿勢でのトレーニングを積極的に取り組んでいただきました。

これは、分娩台でいきむ練習にもなるので、実際に出産で必要な筋肉を鍛えることができます。

出産2日前まで運動してみて

最初こんな直前まで運動できると思ってなくて、1ヶ月ぐらい前までかなって思ってたんですけど、正直、産休にも入って時間もたくさんできている中で、ちょっとここに来て運動するっていうのは気晴らしにもなるしすごく良かったです。
中尾 優作
中尾 優作
比較的ゆっくりとしたペースで出産予定日に向かわれていたCさんは、『出産までまだかかりそうなので来週も来ますねー』とお帰りになった2日後に元気なお子さんを出産されました。お医者さんも予定日よりは先になりそうと言っていた、と聞いていたので驚きましたが、何より無事に出産を終えられて安心しました。
運動の効果なのか、非常にスピード出産で安産だったようで嬉しかったです。

理学療法士によるマタニティートレーニングに興味をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください

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