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Case Study 症状別事例

2024.09.18

オスグッド病

オスグッド病の改善方法

執筆大澤 亮(理学療法士)

有名なスポーツ整形外科で主に手術直後のリハビリを担当。病院で培った臨床技術を活かし、ジュニアアスリートから高齢者の運動愛好家まで幅広い年代のリハビリを得意とする。自身のスポーツ歴は野球、バスケ、カヌー。

成長期の膝の痛みの代表である、オスグッドという言葉を聞いたことがある人も多いと思います。

スポーツ中の成長期の膝の痛みで多くの方が悩まれているオスグッド病ですがどのように予防すれば良いのでしょうか。

今回この記事ではオスグッド病に悩む方に向けて必要なストレッチや運動について詳しく紹介します。

オスグッド病とは

オズグッド病とは成長期の柔らかい骨が大腿四頭筋の張力によって引っ張られてしまうことで脛の骨の正面にある脛骨粗面という場所が出っ張りが腫れて痛みが出ます。

サッカーやバスケなどジャンプ動作が多い競技で発症しやすいと言われています

オスグッド病について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

オスグッド病の改善方法

オスグッド病改善に重要なことは、骨粗面にかかるストレスを軽減させることです。

脛骨粗面には大腿四頭筋の張力によってストレスが加わるため大腿四頭筋が優位に働いてしまう状態を改善しなければいけません。

脛骨粗面にかかるストレスを軽減する方法

  • ストレッチ
  • 筋力トレーニング
  • 動作改善
  • ウォーミングアップとクールダウン
  • 成長期を考慮する

ストレッチ

股関節周囲や膝関節周囲のストレッチをすることで筋肉の柔軟性が向上し、膝関節にかかるストレスを軽減することができます。

大腿四頭筋ストレッチ

  1. 横向きに寝転び、上側の足首を持つ
  2. 股関節を突き出すように脚を後ろに引く

ハムストリングスストレッチ

  1. 上向きに寝て、足にタオルなどを引っ掛ける
  2. 膝が曲がらないように脚をできるだけ持ち上げる

筋力トレーニング

ハムストリングス(太ももの裏側の筋肉)や臀筋(お尻の筋肉)を強化することで、膝にかかる負担を分散させ、オスグッド病の発症を予防できます。

膝関節周辺の筋力バランスが重要です。

ハムストリングストレーニング

  1. うつ伏せに寝て足首にチューブをかける
  2. 踵とお尻をつけるように膝を曲げる

臀筋トレーニング

  1. 台の上に背中を乗せて脚をつける
  2. お尻を床に向けて下げる
  3. 下げたお尻を突き出すように上に上げる

動作改善

運動時の動作によって膝関節にかかる負担は大きく変わります。

大腿四頭筋を優位に運動してしまうと過剰に脛骨粗面に負担がかかってしまうため、動作を修正する必要があります。

ウォーミングアップとクールダウン

体が温まっておらず、筋肉の硬い状態で運動すると膝にかかる負担が大きくなります。

また、運動後に適切なクールダウンをしなければ筋肉の柔軟性が徐々に低下し、膝関節への負担が増加してしまいます。

成長期に考慮する

オスグッド病は成長期の骨にある骨端線と呼ばれる部位に起こる疾患です。

成長期には、骨や筋肉が急速に発達するため、怪我のリスクが高くなることが多いため、年齢に合った負荷と方法でトレーニングを組むことが重要です。

※上記の項目はオスグッド病の予防にもつながります。

まとめ

オスグッド病は完全に防ぐことが難しいですが、これらの予防でリスクを軽減することが可能です。

膝に痛みが出た場合は、早めに休息を取り、医師や専門家の診察を受けることが重要です。

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